ボーンマスは、アルゼンチン人指揮官マルセロ・ビエルサ氏の招へいを試みているようだ。11日、イギリスメディア『スカイスポーツ』や同『アスレティック』などが報じた。
今季3シーズンぶりのプレミアリーグ復帰を果たしたボーンマスは、第4節リヴァプール戦で0−9の大敗を喫した後、スコット・パーカー前監督を解任。以降はガリー・オニール暫定監督がチームを率いており、14試合を消化した時点で勝ち点「13」の17位につけている。
そんなボーンマスは現在、ラスベガスに拠点を置く投資家ビル・フォーリー氏によるクラブ買収が目前に迫っている。『アスレティック』によると、クラブ上層部は今週、ラスベガスでフォーリー氏と次期監督についての会談を実施。新体制で最初の監督となる候補者リストに、ビエルサ氏の名前も載っているようだ。
また、『スカイスポーツ』によると、ボーンマスの上層部はすでにビエルサ氏本人とも接触している模様。同氏はボーンマスの新たなプロジェクトに興味を示しており、交渉は順調に進んでいると見られている。
現在67歳のビエルサ氏は、“エル・ロコ”(スペイン語で変人)の異名を持つ稀代のフットボール・フリークとして知られている。アルゼンチン代表、アスレティック・ビルバオ、マルセイユ、リールなど、世界各国のチームで監督を歴任し、2018年夏からはリーズを指揮。2019−20シーズンに2部チャンピオンシップを制し、17シーズンぶりのプレミアリーグとなった20−21シーズンは昇格組史上最高となる勝ち点「59」を獲得して9位フィニッシュを果たした。しかし、21−22シーズンは低迷し、今年2月に解任されていた。
今夏にはアスレティック・ビルバオの会長選挙立候補者がビエルサ氏の招へいを公約に掲げていたが、選挙の結果、ビエルサ氏の古巣復帰は実現せず。現在もフリーが続いている。