レアル・ソシエダは14日、同クラブを率いるイマノル・アルグアシル監督と2025年6月30日まで契約を延長したことを発表した。
1971年7月4に生まれのアルグアシル氏は現在51歳。『スビエタ(レアル・ソシエダの練習施設)』育ちの同氏はトップチーム昇格を果たすと、プロキャリアの半数をレアル・ソシエダで過ごした。現役引退後はレアル・ソシエダの下部組織で指導者としての経験を積み、2018年12月にトップチームの監督に就任。2021年4月にはコパ・デル・レイ(新型コロナウイルスの影響で1年延期)で、1986−87シーズン以来となる同大会優勝に導いた。また、3シーズン連続でヨーロッパリーグ(EL)にも出場しており、今シーズンはグループステージ首位突破を決めて、ベスト16に駒を進めている。
さらにアルグアシル監督は、国王杯優勝や3シーズン連続となるEL出場などの手腕が評価されるとともに、これまでにもマルティン・スビメンディやアンデル・バレネチェア、久保建英などの若手選手の才能を開花させてきた。下部組織出身の選手を重宝するクラブの哲学を体現する同指揮官は今シーズンも、DFアレックス・ソラやMFベニャト・トゥリエンテスらのトップチーム昇格、さらにはMFパブロ・マリンらをトップチームデビューさせている。
アルグアシル監督はレアル・ソシエダとの契約延長に際し、クラブ公式サイトで胸中を明かした。
「3人が(アべリベイ会長、オラベSD、アルグアシル監督)持っている野心は共有されているし、これからも歴史を作っていきたい。これ以上ないくらい良い場所、良い人たちに囲まれている。まだまだ足りない。そう思うと、もっと強くなれるし、よりワクワクするんだ」
ここまで公式戦通算199試合で指揮を取り、94勝を挙げているアルグアシル監督。ラ・リーガ第14節終了時点で3位、EL決勝トーナメント進出と大きな成果をあげてW杯の中断期間に突入したが、アルグアシル監督が率いるレアル・ソシエダはどこまで進み続けるのだろうか。