吉田麻也所属のシャルケ、カタールでのワールドカップ開催を非難「サッカー史に残る過ち」

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2022年11月16日 18:42  サッカーキング

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シャルケの日本代表DF吉田麻也 [写真]=Getty Images
 日本代表DF吉田麻也が所属するシャルケは16日、FIFAワールドカップカタール2022に関する公式声明を発表した。

 スタジアム建設に従事した移民労働者の人権問題を筆頭に、多くの懸念点を抱えたまま開催が目前に迫ったカタールW杯。シャルケは「2010年に世界最大のスポーツイベントがカタールで開催されることが決まったのは、サッカー史に残る過ち」だとし、「招致活動において、社会的基準、特に人権に関する基準が全く機能していなかったことは、民族と社会を統合するはずのサッカーにとって痛恨の極みであり、理解しがたいことです」と国際サッカー連盟(FIFA)を非難した。

 声明では、現時点でシャルケから唯一W杯メンバーに選出されている吉田にも言及。クラブのSNSなどでW杯に関するニュースを極力伝えないことにより、カタールでの大会開催に反発する姿勢を示した。

「吉田麻也選手の試合に関する情報は、報道価値のあるものに限定して簡潔に提供することにしました。クラブは、マヤがスポーツで最大限の成功を収め、ケガなく競技に臨めることを祈っています」

「クラブはブンデスリーガの中断期間を利用して、クラブがワールドカップよりも支援する価値があると考えるあらゆる問題に、チャンネルやプラットフォームのスペースを割きたいと考えています」

 コスモポリタニズム、寛容、尊敬、フェアプレー、平等をクラブアイデンティティとして標榜するシャルケは、声明の最後で「私たちはカタールで不利な立場に置かれ虐げられている人々と連帯し、私たちの立ち位置が、他の多くのクラブや協会と同様に、彼らの未来を持続的に改善することを望んでいるのです。なぜなら、人々はワールドカップよりも大切だからです」と主張している。

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