酒に酔って突然「謝れ」と怒鳴る父を家族はどう思っていた?…当時伝えられなかった娘の想い

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2022年11月26日 08:40  ORICON NEWS

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何も悪いことをしていないのに父に謝らないといけなかった幼少期のるるさん
 今は亡き父との思い出を漫画で発信する、るるさん(@lulu_illustdiary)は自身の父を「”昭和のお父さん”だった」と振り返る。酒を飲むと家族に大声をあげ、ちゃぶ台返しをされて家がめちゃくちゃになったこともあるが、そんな父を「嫌いになることはなかった」という。荒ぶる姿を見せることもあったが、我が子には愛情を持って接していた父との思い出を語ってくれた。

【漫画】ある日、2階窓から娘の教科書を投げ捨てた父…誰も味方はいないと感じた

 るるさんが投稿する漫画には、酒を飲んで家族に当たり散らしたり、2階の窓から子どもの教科書やノートを投げたり、ちゃぶ台返しをしたり、激昂する父の姿が描かれている。「昭和父」と表現されるとおり、亭主関白で家族の中心的な存在の父に家族の誰も逆らうことはできなかったという。

「私の『昭和のお父さん』像の代表格が、漫画『巨人の星』に登場する父・星一徹でした。父も星一徹の如く『ちゃぶ台(テーブル)返し』をしていたので、象徴的な言葉として漫画のタイトルを『昭和父』にしたんです。

 父とのエピソードをたくさん描いてきましたが、これを描いたら引かれてしまうかも…と、躊躇して描いていないエピソードも多いです(笑)。虐待だと怒られてしまうかもしれませんが、酔って暴れ出した父が当時飼っていたペットを投げつけてしまったこともありました」

 しかし、いくら”荒ぶる父”の姿を見ても完全に悪者にはできなかったとるるさん。とても子煩悩な一面があり、子どもたちが喜ぶことを第一に考えて行動する父を見てきたからだ。お風呂では必ず100まで一緒に数えたり、”タオルくらげ”を作って湯に浮かべてくれたり、運動着の名前書き、竹馬やかまくらを作ってくれて子どもに寄り添ってくれていたという。

「今のように通販で本が買える時代ではなかったので、私が欲しい本を見つけるまで何店舗も書店を一緒にまわってくれたり、優しい父でした。海で私が溺れかけた時も、父が海流に飲まれつつも体を張って、必死に助けてくれた事を覚えています。遠出をする時は旅のしおりを作ってくれたりして…私はおでかけが好きではない子どもで、家族での外出を億劫に思っていたこともありましたが、家族をあちこち連れて行って喜ばせたかった父の気持ち…今ではありがたいです」

 酔うと必ずブチ切れて突然「謝れ!」と怒鳴りだす父に、納得ができずたびたび家を飛び出してしまうこともあった。るるさんは「幼稚園の頃から、何度家出を繰り返したか分からない」と振り返る。

 母が家を飛び出したるるさんを探しに来て「おうちに帰ったら、パパに謝って」と告げられたこともあった。「何も悪いことをしてないのになぜ…?」と、るるさんは誰一人味方がいないような、むなしくて押し潰されそうな気持ちを抱えていたという。

「謝るのは悔しかったですが、若い父は子どもに当たるしか、抱えたプレッシャーの捌け口がなかったのだと思います。そのプレッシャーやストレスは家族を支えるためだと分かっていたので、嫌いになる事はなかったです。どんな時も愛情は感じていました。亭主関白な父に母は苦労しましたが、常に夫を立てる母のおかげで、父は家の中心的な存在でした」

 若くして大黒柱となり、自営業で家族を支えていたるるさんの父は、言いようのない不安やストレスを抱え、それを家族にしか吐き出すことができなかった。子どもながらに察していたが、完全に理解することは難しかったというるるさん。大人となり家族を持つ今だからこそ、分かってあげられることもあると話す。

「父に伝えたいのは、やはり…ごめんね、ありがとう…。

 晩酌をした事がなかったので、してあげたかったです。きっと父も悪酔いせず、楽しいお酒になったと思います(笑)」

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  • どんなに酷い毒親でも1年365日休まず虐待する親は居ない。毒親でも良い事をする時はある。
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