映画『ザリガニの鳴くところ』「偏見は捨てて」と訴える本編映像

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2022年11月26日 14:00  ORICON NEWS

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映画『ザリガニの鳴くところ』(公開中)
 今月18日より公開中の映画『ザリガニの鳴くところ』。全国映画動員ランキングトップ10(11月19日・20日、興行通信社調べ)の8位に初登場し、身近な社会的問題に通じる内容が共感を呼んでいる。このたび、“ただのミステリーではない”繊細な原作を映像化した本作に込められたメッセージが明らかになる本編映像が解禁となった。

【動画】映画『ザリガニの鳴くところ』緊迫の法廷シーン(本編映像)

 2019年&20年と、2年連続アメリカで最も売れた本に輝き、日本でも21年本屋大賞翻訳小説部門第1位を獲得したミステリー小説を映画化。ノースカロライナの湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見され、その容疑者として一人の少女が逮捕されたことから物語が始まる。一見ただのミステリーかと思いきや、容疑者となった少女カイアの半生が明らかになるについて事件は思わぬ展開を見せていく。

 主人公のカイアは湿地の奥深くの家にたった一人で暮らし、“湿地の娘”として周囲からも疎まれながら生きていた。しかし、実は6歳で家族にも社会にも見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学びながら生きていたことが明らかになる。

 今回解禁された映像では、カイアが“湿地の娘”とレッテルを貼られ、「オオカミが混ざってる」、「人と猿の中間にあるミッシング・リンク」、「暗闇で目が光った」などとひどい噂をされながら生きてきたことが明らかに。カイアを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズは、そんなカイアが何の証拠もない殺人事件の容疑者にされたことについて、「住民は最初からカイアに対してひどい態度をとります。カイアに対する固定観念から抜け出せない彼らにとって、彼女は伝説のような存在になっています。“湿地の娘”なんてレッテルを貼って、町の住民は、急ぎ足で歩く姿をたまに見かけては、彼女のイメージを勝手に作って楽しんでいるんです。だからこそ、殺人事件が起きた時に彼らは自分たちが作り出した“湿地の娘”という生き物が犯人ではないかと噂をします。彼らが真っ先に疑ったのがカイアでした。『彼女がやったに違いない』と。自分たちが作り出した神話を信じ込んでいるんです」と語る。

 しかし、デイジーが「町の人たちは彼女のことを何も理解していない。彼女は家族に見捨てられ、町の人たちからも手を差し伸べられてこなかった若い女性でしかないのに」というように、実際のカイアはたった一人で置き去りにされながらも生き延びてきた内気な少女だった。

 デイジーは同時に「彼らのカイアに対する態度は、カイアの問題というよりも彼らの側の問題です」と指摘する。何の証拠もないまま“湿地の娘”だからという理由で容疑者として見ている人々の姿は、周囲の人々とは違うというだけで差別を繰り返す現代にも通じる問題を投げかけている。本作が世界中で共感を呼んでいるというのは、裏を返せば、それだけ多くの人が差別や偏見の対象となり苦しんだ経験のあったり、心を痛めていたりしている人がいるという証左といえるのかもしれないし、たくましくたった一人で生きてきたカイアの姿は、生きづらさを感じている人に勇気を与えてくれる。

 映像の最後では、弁護士が陪審員に向けて「偏見はもう捨ててください。やっと訪れた機会だ」と語る。はたして陪審員たちは証拠もないまま彼女を“湿地の娘”として見続けるのか、それとも? 結末はスクリーンで。


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  • 既に鑑賞しています。原作をとても大切に映像化していて、原作のテーマもきっちり映像化なので、原作に思い入れがあっても、楽しめる傑作!
    • イイネ!6
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