前回からの続き。これは最近のお話です。私は3きょうだいの末っ子のコハルです。8才年上の姉(アユミ)と、3才年上の兄(サトル)がいます。両親への仕送りに賛成しない姉を、兄と私は「薄情だ」と責めました。けれど子どもの頃から今に至るまで、姉は両親から酷い仕打ちを受け続けていました。真実を知って考えを変えた私と兄は、実家へ話をしに行ったのです。
それは結婚祝いとして母が姉におくった洗面器でした。「お母さんと私はこの程度の関係だったんだ」と気づかせてくれたものだったそうです。
姉とはその後も何気ないメッセージを送り合い、たまに会ったりして変わらず仲良くしています。両親の経済基盤は無駄なものを売ったり支出を整理したりして、私と兄とで整えることができました。親子であっても互いが自立した上で付き合っていくことが、一番平和なのだなと感じます。なにも知らなかったとはいえ、姉にはずいぶん失礼な言葉を投げつけてしまいました。謝罪を受け入れてくれた姉に感謝をしながら、姉自身が平穏に暮らしていけるように私と兄が「盾」になっていきたいと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子