ハーバート卒のパックンが来日した本当の理由から見えた、たくさん稼げる「経済の鉄則」

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2022年11月27日 08:00  AERA dot.

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パトリック・ハーランさん
「生活保護」の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパトリック・ハーラン(パックン)。現在では東京都心に邸宅を構え、お金に悩まされずに、家族と楽しく過ごしています。この大逆転の理由を、パックンは「お金を育てる方法」を知っていたから、と語ります。最新刊『パックン式 お金の育て方』では、誰にでもマネできるお金との付き合い方を紹介しています。今回ご紹介するのは、ハーバード卒のパックンが気づいた「経済の鉄則」。経済状況が厳しい今だからこそ、お金を手に入れたいなら知っておきたいパックン式メソッドを、本書から一部を抜粋・再編して大公開します。


*  *  *
■「不足」があるところに、お金は流れる


 芸能人やスポーツ選手の収入がときどきニュースになります。


 その中には、びっくりするくらい高収入の人がいますよね。


 でも、なぜそんなことになるのか、ちょっと不思議ですよね。


 たくさん稼げるのは、「仕事をしている時間が長いから?」それとも、「大変な苦労をしているから?」はたまた「運が良かったから?」


 たしかにそれらもあるかもしれません。


 でも、僕が最大の理由だと思うのは、「不足の差」です。


 仕事によって「満たせる不足」に違いがあるので、収入にも差がつきます。


 この「不足」は「需要」とも言い換えられます。


 不足があるところにお金が動く。


 これは経済の原則であり、すごく大事なポイントです。


 たとえば、私たちが吸っている空気のことを考えてみましょう。空気は誰にとっても必要なものです。しかし、スキューバダイビングなど以外で、その空気にお金を払っている人はいないですよね?


 空気に誰もお金を払わないのは、空気が不足していないからです。


 誰にとっても十分な空気が、常に世の中にあるなら、お金を払う必要はありません。


 でも、私たちがお金を払っているあらゆるものは、供給量に限りがあります。



 食べ物や日用品、何でも無限にあるものなんて、この世にはありません。


 だから、私たちはそれらを買うために、お金を払わないといけません。


 そして、人が不足を感じるものほど、たくさんのお金を払う気になります。だって、もし空気が足りなかったら、全財産でもかけて買いますよね?


 逆に、稼ぐためには、その足りないものを提供する側に回ればいいわけです。アスリートや俳優などのスーパースターは、チームがやってほしいこと、ファンが見たいこと、そしてほとんどの人ができないことをやってくれるから高給取りなのです。需要が多くて、供給が少ないから希少価値が高いのです。


 つまり、アクティブインカムを増やすコツとしては、「人の不足」に目をつけることが大事なのです


■お金の由来を考えれば、不足の大切さに気がつける


 少し余談ですが、お金の由来を考えたことはありますか?


 大昔の人間社会では、物々交換が行われていたといいます。


 とんでもなく不便なシステムだと思いませんか?


 だって、ある人が「ちょっと寒いから、セーターでも作ろう」と思い立ったとします。彼は鶏をたくさん持っているので、羊の毛と交換してくれる人を探しに行ったとしましょう。


 彼が苦労して、運よく羊を持っている人を見つけられたとしても、その人が「豚とじゃなきゃ交換はしたくない」と言ったら、元も子もありません。


 そしたら次は、豚を持っている人に、自分の鶏と交換してもらって、その後で羊の毛を手に入れるしかありません。


 だけど豚を持っている人が「鶏はいらない!」と言ったら……、こんなふうに考えただけで面倒くさすぎる!


 そんなときに、すごく役に立つのが「お金」です。


お金が登場すると、先ほどの例の男性は、鶏とお金を交換できるし、お金と羊の毛を交換できるようになります。


 これによって、人間社会は物々交換から脱することができました。


 それからというもの、我々は何か「不足」があれば、お金を払って満たすことができるようになりました。


 逆に、人の「不足」を満たせば、お金をもらえる。シンプルで便利ですよね。


 僕は、お金こそが、人類最大の発明だと思っています。(2番目はウォシュレットかな?)



 アスリートとかじゃなくても「不足」を満たせます。


 これからの時代を考えると、日本では高齢化が進み、介護や医療などの分野では、たくさんの不足が生まれるはずです。そうした分野で仕事をすれば、少なくとも食いっぱぐれることはないと思います。


 あとは、プログラミングやAIなど、上の世代の人が勉強してこなかったような新技術の分野も、人材が不足する見込みがあります。


■パックンが日本にやって来た、本当の理由とは?


 実は、僕が日本の芸能界を目指したときも、「不足」のことを考えていました。


 僕も初めは、アメリカで芸能界に入ることも考えていました。


 でも、ハリウッドでは僕と同じような顔や声、経歴を持った人たちがすでにたくさん活躍していました。


 たとえば、「イケメン」で「インテリ」と言ったら、ハーバード大学でほぼ同級生だったマット・デイモンがすでに有名になっていました。


 そんな中で、僕がハリウッドに勝負をしに行ったとき、マット君と競争になるわけです。そしたら「マット君がかわいそうだな〜」と思って、日本で頑張ることにしました!(笑)


当時の日本では、外国人タレントは数人活躍していました。


 でも僕から見れば、まだ「飽和状態」ではないと思えました。


 だから、「日本の芸能界には僕に満たせる不足があるのでは?」と、自分で勝算を考えて、チャレンジしたのです。


 そこから、役者志望から芸人のほうへと脱線しましたし、いつの間にかコメンテーターにもなりました。



 しかし、その時その時、新しく現れた不足を満たせることで、なんだかんだ言って30年近く、一回も新聞を配達せずとも、生計を立てられています。


 こんな感じで、僕の「お金」についての考え方を、最新刊の『パックン式 お金の育てた方』ではまとめてみました。


 ご自身はもちろん、お子さんの金融教育の手助けになるような一冊だと思います。


 ぜひ読んでみてくださいね!


(構成/増田侑真)


パックン
本名:パトリック・ハーラン。芸人・東京工業大学非常勤講師。
1970年11月14日生まれ。アメリカ・コロラド州出身。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」をはじめ、多くのテレビ番組に出演し、注目を集める。「AbemaPrime」「報道1930」でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。2012年10月より池上彰氏の推薦で東京工業大学の非常勤講師に就任。コミュニケーションと国際関係についての講義も行っている。二児のパパ。
25年以上の投資歴があり、金融教育の講師として全国各地で講演会も行っている。
最新刊の『お金の育て方』では、「生活保護」状態から「お金持ち」になるまでに身につけた、誰にでもマネできる、お金との付き合い方を詰め込んだ。



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