70歳まで、厚生年金保険料を支払った場合にどのくらい年金が増えるのでしょうか?

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2022年11月27日 08:12  All About

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年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、厚生年金保険料を70歳まで払うと、いくら年金受給額が増えるのかについてです。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、厚生年金保険料を70歳まで払うと、いくら年金受給額が増えるのかについてです。

Q:70歳まで、厚生年金保険料を支払った場合にどのくらい年金が増えるのでしょうか?

「初めましてヨッチャンです。質問ですが、現在65歳で年金を受給しながら、今年の5月から会社の厚生年金に加入しました。

18歳の時に自動車企業で4年半、働いていました。それから年金を受けとるまでに国民年金を満額は払ってなくて、トータルで介護保険を引かれて5万円に届かない金額を受給しています。

例えば70歳まで、厚生年金を支払った場合にどのくらい年金が増えるのでしょうか?」(ヨッチャンさん・65歳)

A:国民年金と厚生年金への加入期間によって、増える年金額が変わります。年金事務所に確認してみましょう

質問者(ヨッチャンさん)は、今年5月から厚生年金に加入されたのですね。もらえる年金がいくらぐらい増えるのかを計算してみましょう。

まずは、60歳以降に厚生年金に加入して働くと、将来「経過的加算」というものが上乗せされて、年金をもらえる可能性があります。

「経過的加算」とは、厚生年金の加入期間が40年未満で、老齢基礎年金が満額に満たない人は、20歳未満または60歳以降に厚生年金に加入することによって、老齢厚生年金に老齢基礎年金相当額を加算されるというものです。厚生年金に1年加入すれば、老齢基礎年金相当額が約2万円増えます。

ヨッチャンさんが20歳未満に厚生年金に加入していた分は、現在、受給している老齢厚生年金に織り込みずみだと思われますが、老齢基礎年金の満額(令和4年度・77万7800円)に満たない分があれば、厚生年金加入(70歳まで)1年につき約2万円増やすことができるということになります。

次に、厚生年金に加入しながら働くと、将来もらえる老齢厚生年金(報酬比例部分)が増えることになります。

ヨッチャンさんが65歳から70歳まで5年間、仮に平均標準報酬額(※)が10万円で働いたとしたら、どのくらい年金が増えるか計算してみます。

※平均標準報酬額とは、各月の標準報酬月額と標準賞与額の総額のことです

【報酬比例部分の計算式】(従前額保障での計算)
平均標準報酬月額×5.769/1000×平成15年4月以降の厚生年金加入期間

10万円×5.769/1000×60カ月≒3.5万円

このように、年間で約3万5000円が老齢厚生年金に上乗せされることになります。

経過的加算で増える額と老齢厚生年金(報酬比例部分)の増える額を合算した額が、ヨッチャンさんが65歳から70歳まで厚生年金に加入した場合に増加する老齢厚生年金額となります。

あくまでも試算なので、正確な金額は年金ダイヤル・年金事務所等にご確認ください。

文:辻村 洋子(CFP(R)認定者・1級FP技能士)

損保会社を定年退職後、ファイナンシャルプランナーに。「お金は人生を豊かにするためのもの」をモットーに、セカンドライフを充実させたい人への家計改善、老後資金の準備、遺言・相続などに関する相談を得意としている。お金の寿命をのばす専門家として相談者の不安や悩み相談を受けている。
(文:All About 編集部)

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