限定公開( 1 )
初の本格的なオープンワールドとなった新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(Nintendo Switch)が11月18日に発売されました。前作アルセウスをプレイして好印象を持ったポケモンビギナーの僕はスカーレットを購入しましたが、購入前に見た海外メディアの評価があまり芳しくなく、若干不安になっていました。
その不安はズバリ当たってしまいます。ゲーム画面は常に処理落ちがひどく、基本的にプレイ中はキャラの動きがカクカクします。オープンワールドに出現するポケモンは遠くにいるときは処理しきれないからなのか全く表示されず、近づくと急にその姿を現します。
他にもロード時間は長いし、たまにアプリが強制終了するし……どうやらバグもたくさん見つかっているようで、そもそものゲームの完成度に疑問符が付く状態です。システム面でも操作性の悪さやフィールド上のポケモンの視認しにくさなど不満も多く、個人的には決してクオリティの高いゲームではないと思います。
でも、ひとたび広大なパルデア地方のオープンワールドに出てみると、その探索の楽しさの虜に。フィールド上に絶妙に配置されたフリーシナリオやフィールド上にわんさかいる多種多様なポケモンたちのおかげで飽きる暇が全くありません。フリーシナリオそのものも個性的なキャラクターたちとの絡みが楽しく、ポケモン収集やポケモンを育てる楽しさと相まって、気が付けば時間を忘れてプレイしていました。
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ゲームとしての完成度は低いし、歴代のポケモンをプレイしてきた人ならまた感想が変わるかもしれません。それでも僕はポケモンスカーレット・バイオレットは面白い!と思うし、クリアするまで遊ぶでしょう。
ただ本当に評価が難しい作品なので、気になっている方はこうした評価もあるという点を踏まえた上で遊んでほしいと思います。きっと新しいポケモンの世界に夢中になれると思います。
●著者紹介:サダタロー
1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。
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