
小栗旬が主演の大河ドラマ『鎌倉殿の13人の』第45回「八幡宮の階段」が27日、放送された。(以下第45回ネタバレあり)
前回の流れとサブタイトルからも明らかな通り、実朝(柿澤勇人)が暗殺された。前回、義時(小栗旬)から太刀持ちの役割を強奪した源仲章(生田斗真)は、義時と間違われて公暁(寛一郎)に斬られ、断末魔を残して果てる。それを見た実朝は一瞬、泰時(坂口健太郎)から持たされた小刀を握るが、すべてを悟ったように、手から落として公暁にうなずく。それを受けて実朝を斬った公暁はある場所に駆け込むが、暗殺者に平穏は訪れず、命を落とすことになった。本日、生田斗真からコメントが到着した。
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源仲章役・生田斗真コメント
■仲章の最期を演じて
台本を読んでびっくりしたんですけど、仲章の最期の断末魔というか、最期のセリフが「寒い、寒いぞ、寒いんだよ!」というセリフなんです。普通はやられたときのシーンって、「なぜだ!」とか「貴様!」とかそういうセリフのような気がするんですけれど、三谷(幸喜)さんのセンスというか独特の感性で、こんなにもすてきなセリフというか、すてきなシーンをいただいて、冥利に尽きるなという思いでやらせていただきました。あんなに大きな階段のセットも、ワクワクするような撮影になりましたし、すごくいい日に、思い出深い日になりました。
■最期のことば
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役者によって、というか、言い方ひとつでどういう捉え方もできるようなセリフをいただいたので、これはなかなか難しい宿題を出していただいたな、という気はがしました。仲章は太刀持ちの役割を半ば強引に義時から奪い取るような形で務めるわけですけど、「思ったより寒かった」というのもあると思うんですよね。本当に寒くて、「なんでこんなに寒いんだよ、こんなんじゃ代わるべきじゃなかったな」という怒りもあるだろうし、その「寒いんだよ」の裏には「俺じゃないだろ!なんでお前、間違えたんだよ。なんで俺が斬られなきゃならないんだよ!」という思いもあった。そして、こんなところで自分の人生は終わってしまうのか、こんなはずじゃなかったんだという悲しみの叫びでもあると思います。オンエアをご覧になった皆さんにどういうふうに受け取っていただけるのか、すごく楽しみにしています。