松下洸平×川谷絵音の初対談が実現! 「川谷さんの音楽を聴いていると、 カラカラの心が潤ってくる」

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2022年11月28日 18:00  AERA dot.

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川谷絵音さん(写真左)と松下洸平さん。hair & make up 宮田靖士(THYMON Inc.)、竹井 温(&’s management) styling 丸本達彦(UNFORM) costume CIOTA photo 写真映像部・東川哲也
 松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」、5人目のゲストはミュージシャンの川谷絵音さんです。互いに大ファンである二人のトークは、少し照れながら始まりました。11月28日増大号に掲載した対談の様子を紹介します。


【松下洸平さん直筆の連載タイトルロゴはこちら!】松下 「初めまして」ですね(照)。


川谷 そうですね(笑)。


松下 よろしくお願いします。これまでは、共演させていただいた役者さんやお世話になった芸人さんにお越しいただき、仕事のことやプライベートなことなどいろいろとお話を伺ってきました。連載を続ける中で、編集部の方から「いま、会いたい人は誰ですか?」と聞かれて、真っ先に川谷さんのお名前を挙げさせてもらいました。


川谷 ありがとうございます。


松下 川谷さんとその音楽が大好きだと、インタビューなどで勝手に話をさせていただいているのですが、なんとその記事を川谷さんが読んでくださって! さらにSNSで僕の名前を出していただいたこともあって。今回は、その優しさに完全につけこんだような感じですね(笑)。


川谷 いえいえ(笑)。むしろ、こちらこそありがとうございます。松下さんが出演されたTBS系ドラマ「最愛」にハマっていた時に、ファンの方が記事のことを教えてくれました。うれしかったです。


松下 普段、ドラマはもちろん、そもそもテレビを観ないのではないかという勝手なイメージがありました。


川谷 バラエティーはよく観ますよ。さらにコロナ禍には、ドラマも観るようになりましたが、最後まで観続ける体力があまりなくて(笑)。


松下 1クールを毎週観続けるには、気力と体力がいりますよね。


川谷 配信されているものを後日まとめて観ようかなと思ってしまいがちです。でも「最愛」だけは毎週欠かさず観ていました。松下さんの表情がすごく好きで。僕はあまり感情移入しない人間なんですが、松下さんの役に入り込んでいました。あんなにハマったのは久しぶりです。TBS系ドラマ「オレンジデイズ」(2004年)以来じゃないかな。


松下 むちゃくちゃうれしいです。毎週ドラマを楽しみにしてくださっていたんですね。そもそも1話を観るきっかけはなんだったんですか。


川谷 番宣で知り、めちゃくちゃ面白そうだな、と。ドラマならコメディーよりもシックなものがいいので、ばちっとハマりました。曲づくりの参考になるかな、とも思って観ていました。


松下 そうなんですね! えっと……(恐る恐る)なりましたか?


川谷 すごくなりましたよ。


松下 それはうれしいです!



川谷 僕が手がけているバンドのひとつ「indigo la End」では、愛や恋を歌っていますが、ずっとやっているとだんだん言いたいことがなくなってくる。だから、新しい価値観を映画やドラマなどで摂取するようにしています。「最愛」にはいろんな人間関係と愛の形があって、これは曲にしたい、とかなり前のめりに観ていました。


松下 ありがとうございます。


川谷 宇多田ヒカルさんの主題歌もめちゃくちゃよかったです。こんなシンプルな言葉でこんなすごい曲を書かれたら、もう何も書けないな、と(笑)。ドラマも音楽も全部よかったです。


松下 いろんなものが届いた感じがして、本当にうれしいです。僕が川谷さんの世界観にがっつりハマったきっかけは、バンドの「ジェニーハイ」です。家ではもちろん、移動中もずっと聴いてます。ドラマの撮影中は朝5時半に起きて、移動して、そのまま夜11時や、遅いときは2時、3時までかかることがあります。現場で消費する心のカロリーがとても多くて、けっこうカラカラになる。でも、帰り道に車の窓をあけて夜の風にふわーっとあたりながら川谷さんの音楽を聴いていると、潤ってくるんです。鳴っている音や声、バンドのサウンドが心地よくて、沁みてくるものを感じながら一日が終わっていくのが、最近のルーティンになっています。


川谷 そんなふうに言っていただいて、めちゃくちゃうれしいです、ありがとうございます。


松下 「最愛」の中には、いろいろな愛の形があって、人を一途に思うことの難しさを作品を通して改めて痛感しました。そんな恋愛もののドラマをやっている時は、川谷さんの言葉がとても響きます。きれいごとばかりじゃないところが、いちファンとして好きですね。人間の欲の塊みたいなものも書いてくださいますし。その世界観は、どういう創作過程になっているのか気になっていました。ドラマや映画からアイデアを得られることも多いんですね。


川谷 そうですね。「ジェニーハイ」に関しては、面白い言葉が浮かんだら、それをそのまま歌にしています。ボーカルの声を想像しながら、みんなが知っている言葉だけど、やったことがない組み合わせを常に考えてますね。ちゃんみなとコラボした「華奢なリップ」という曲も、その言葉が浮かんだと同時に、サビができました。


松下 なるほど。日々、言葉を探しているんですね。


川谷 そうですね。メモもよくとります。洋画のセリフを画面を止めてスクショして保存することもあります。


松下 ちなみに「最愛」を観てひらめいたものは曲になりましたか?


川谷 まだ曲にはできてないんです。でも、オケはできてますよ。


松下 うわっ、本当ですか、それはすごいな……。


川谷 いま歌詞を試行錯誤しています。


松下 完成したらぜひ、教えてください。


○かわたに・えのん


1988年生まれ、長崎県出身。手がけるバンドは「indigo la End」「ゲスの極み乙女」「ジェニーハイ」「ichikoro」「礼賛」。アーティストへの楽曲提供やプロデュースも多数。12月18日まで「ゲスの極み乙女」の全国ツアー中


○まつした・こうへい


1987年生まれ、東京都出身。11月23日に1stアルバム「POINT TO POINT」をリリース。同30日から、全国9カ所11公演のライブツアー開催。TBS系ドラマ「アトムの童」出演中。写真集『体温』発売中


(構成/編集部・古田真梨子)


※11月28日発売の「AERA 12月5日増大号」では、対談の続きを掲載しています。


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