スーパームーン、部分日食、流星群……2023年注目の天体ショー

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2022年11月29日 11:51  占いTVニュース

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 地上の世界は目まぐるしく変わり、なかなか落ち着かないけれど、夜空に浮かぶ星はいつも変わらずそこに輝いているもの。疲れたとき、ふと見上げた空に輝く月や星の光は、心をリセットしてくれる感じがしますよね。


 そんな天空の世界にも、普段は見られないイベントがいくつもあります。さて、2023年はどんな天体ショーを楽しめるでしょうか。国立天文台の発表から、肉眼で観測できるものをいくつかご紹介します。


■2023年のスーパームーン
◎8月31日 スーパームーン
 スーパームーンと言えば、月が地球に最接近した状態で満月(または新月)になること。新月は目に見えないので、満月のとき話題になります。実際、スーパームーンの月は普段よりもひと回り大きく見え、明るさは3割増なのだとか。


 この日の月の出は18時36分です。太陽の残照がほのかに残る空に、煌々と光る月が昇り来る姿はきっとロマンティックそのもの。


 ちなみにスーパームーンは1年と40〜50日くらいに一度の頻度で巡ってきますから、これを見逃すと次はおよそ1年後。晴天を祈りましょう!


 占星術的にはうお座の満月です。願い事(アファメーション)をするなら、メンタルを整えることを中心にイメージすると効果的。ボイドタイムは翌日9月1日の19時35分〜22時24分。普段よりも明るい月の光を思い切り浴びながら、心を静めて願い事をしてみましょう。


■2023年の主な流星群
◎7月17日〜8月24日 ペルセウス流星群
 三大流星群のひとつであり、夏の天体イベントとして最も華やかとされるペルセウス流星群。全天に満遍なく数多くの流星が流れるので人気があります(北東の空を中心に見ると見つけやすいようです)。


 毎年、お盆あたりにピークを迎えますが、今年は13日の2時頃までは月明かりの影響を受けない絶好の条件で観測できるとのこと。この時期は暗くなったら空を見上げるようにしていると、流星をたくさん見られそうですね。


◎10月2日〜11月7日 オリオン座流星群
 近年は観測条件が悪く、肉眼で見るのは難しかったオリオン座流星群。2023年は夜半過ぎに月が沈むため、それ以降は好条件で観測できるでしょう。最も見やすいのは10月20日〜21日の22時頃から未明までだそうです。


 オリオン座のベルトの位置(星が3つ並んでいる部分)あたりから流星が出現する確率が高いので、要チェックですよ。


◎12月4日〜17日 ふたご座流星群
 1年を締めくくる天体ショーと言えば、ふたご座流星群。ピーク時には1時間あたり60個以上の流星を見られるとあって、晴天を願わずにいられない大イベントです。真冬の澄んだ空にきらめく星々と降り注ぐ流星の輝きに包まれたいもの!


 2023年のピークは12月15日2時頃で、月明かりもなく絶好の観測条件だそうです。温かくして、流星群の出現を待ちたいところですね。


■2023年の惑星の大接近
 惑星の接近とは、2つ以上の天体が近くに並んで見えるときのこと。明るい星が2つ、3つと寄り添うのを見ると何だかレア感満載でうれしくなるのでは?


 占星術的にはこの現象を合(コンジャンクション)と呼び、惑星同士が影響を与え合う特別な意味合いを持ちます。


◎1月23日 月、金星と土星が大接近
 2022年3月以来の、金星と土星の大接近です。前回は2°06′くらいの離れ方でしたが、今回は0°21′とかなりスレスレ。観測しやすいのは、当日夕方、南西の空とのことです。


 大きく明るく見える星が2つ並ぶことで、ちょっとしたパワーを感じられるかも! さらにこの日は月齢2の細い月が並び、夕空を幻想的に彩ります。


 占星術的には、愛と美を司る金星、理性と試練を示す土星が、個性と自由を意味するみずがめ座で合(コンジャクション)。金星の華やかさを土星が抑える形になるので、何か物事が現実化する時期を表しています。


 今まで努力してきた人は素晴らしい実りを得られるときですが、そうでなければ物事が思うように進まずストレスがたまりやすい時期です。楽しみにしていた予定がおじゃんになる可能性も……。


◎3月2日 金星と木星が超接近
 どちらも明るい星、金星と木星は肉眼での観察も簡単。2022年5月以来の接近ですが、前回は0°14′、今回は0°30′となかなかキワキワを攻めてきます。見えるのは当日夕方、西の空だそうです。


 占星術的には、愛と美の星×幸運と拡大の星が、エネルギー満タンのおひつじ座の地で熱烈な再会、といったイメージ。楽しいことがいっぱいの時期になりそうですが、散財もしやすいので、お財布の紐がゆるくなりすぎないようにご注意を。


◎7月1日 金星と火星が大接近
 火星と木星はおよそ2年強に一度。2023年は0°18′とギリギリの大接近で、観測できるのは明け方の南東の空です。


 占星術的には火星×木星の組み合わせは、情熱が燃え上がり、勝負事には追い風の気運を示します。また、火星と相性のいいしし座サインで起こるので、周りからの支援も得られそう。


 プレゼンや愛の告白など勝負をかけたいのなら、この日を選ぶとよさそうです。ただし、大雑把になりやすいときでもあるので慎重さも忘れずに。


■2023年の月食・日食・惑星食
◎10月29日 部分月食
 2023年に日本から見える月食はこの一度のみで、食分(月が隠れる度合い)は0.126と、月の左半分がちょこっと欠けるささやかなもの。夜明け前の4時35分から欠け始め、4時14分に食の最大、5時53分には元の姿に戻ります。


 しかも、東日本の一部では月食の最中に月が沈んでしまう月入帯食(げつにゅうたいしょく)になるようです。


◎4月20日 部分日食
 この日、インド洋、アジア、オセアニアでは金環日食が見られますが、日本では部分日食となります。見られるのは、伊豆諸島、房総半島、南西諸島、九州南部、四国南部、近畿南部の海岸エリア、小笠原諸島。午後1時30分〜3時頃まで、太陽の左側がごくわずかに欠けるのが見られるそうです。その他の地域では日食になりませんが、もしその場にいられたら見てみたいですね。


 占星学では、日食や月食は転機の象徴であり、強大なパワーを持つとされています。このタイミングを選んで行動を変化させると、月食は1カ月、日食なら半年先にまで大きな影響を及ぼすと言われています。日本では観測できませんが、大きな行動を起こすならこの日を選んでみるのもよさそうです。


◎3月24日 金星食
 九州の一部や南西諸島に限られますが、午後9時頃に金星が月に隠れてしまう金星食が見られます。西の低い空に浮かぶ月齢3の細い月の上端に金星が入り込んで見えなくなり、そのまま沈む月没帯食になるそうです。


 食を観測できない他の地域では、金星と月が極めて近いまま一緒に沈んでいく、ロマンティックな空を楽しめそう。


 金星食は日本からの観測では白昼に起こることが多く、夜見られるのは比較的レアケース。次に夜間に金星食を見られるのは、なんと2059年ですって……ずいぶん先のことなので、ぜひ見ておきたいものですね!


■2023年の天体ショーを楽しんで
 2023年に起こる主な天体イベントについて、占星術的な意味合いも含めてご紹介してきました。この年は流星群の観測条件が比較的いいものが多く、当たり年と言われています。街の明かりが入らない場所まで流星群を見に行く小旅行など、計画してみてはいかがでしょうか。


 また、2023年は金星に関するイベントが目白押しです。愛と美、そして喜びの星・金星を何度も見上げてそのパワーをいただき、楽しい1年にしてくださいね。


(石村佐和子)


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