酒井法子「ここまでこられたのは奇跡」独立から1年半の心境、『星の金貨』での思い出と今でも守る前事務所社長からの教え

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2022年11月29日 16:00  週刊女性PRIME

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酒井法子

「個人事務所として会社を立ち上げたばかりなので、私自身でもダイレクトにお仕事のお話を伺ったりもしています。お仕事のお話にしても、できる限りのことを一生懸命やらせていただいています」

 昨年5月、芸能生活35周年の節目を機に独立し、個人事務所を設立した歌手の酒井法子さん(51)。「こんなご時世だから1人でも多くの人を笑顔にしたい」と、事務所名に『スマイル』と名付けた。

“病みつき”になっていること

 独立後は配信ドラマで8年ぶりの出演を果たし、今年4月からMRO北陸放送『酒井法子のマンモスradio』のパーソナリティーを務め、7月からFM NACK5『森田健作 青春もぎたて朝一番!』でアシスタントとして活躍。この秋は金沢でディナーショーを開催し、約400人の会場を満席にしている。

「どの曲を歌うのか、カラオケにするのか生バンドか、予算はどのくらい必要か、全部自分で決める必要がある。自分ひとりで走り出したときはどうなることかと思ったけれど、みなさんに力を貸していただき、なんとかやってこられました。ディナーショーには昔からのファンや知人もたくさん来てくれて、こんな幸せなことはないですね」

 一方、今年1月にYouTube、インスタグラム、公式サイトが停止になり、ファンを心配させてしまった。

「初めてのことが多く、自分の思いがなかなか追いつかず、いったん立ち止まることにしました……」と酒井さん。その後、デビュー時に苦楽を共にした元マネージャーが協力してくれることに。

 自分のことは自分で采配することに変わりはないが、酒井さん自身も元マネージャーも同時期にそれぞれの会社を立ち上げていたこともあり、現在は会社間で業務提携を結んで再・再スタートを切っている。

「私は本当に人に恵まれているなと思います。温かく見守ってもらいながら、私なりに真摯に進んでいこうと、また新たな気持ちで始めています。みなさんを驚かせてしまったけれど、七転び八起きで、それも私らしいというか(笑)」

 今年8月に改めてインスタグラムを始め、4か月でフォロワー9000人を超えた。

「ネガティブなことはなるべく避けて、私自身が今日はハッピーだなというときに配信しています。コメントには“元気が出る!”という声をいただいていて、やっぱり人って鏡なんだなと感じます。ダイレクトに声が届くのがすごくうれしくて、ちょっと病みつきになっています(笑)」

 インスタグラムで投稿される画像や動画はアイドル時代と変わらぬ美貌で、コメントにも《可愛い!》《昔のまま!》と驚きと称賛の声が相次ぎ寄せられている。現在51歳、まさに奇跡のアラフィフだが、その美の秘訣は?

「1日1万歩のウォーキングが日課で、あとは筋トレ、ヨガ、バーレスクダンス、ラテンダンス、エアリアル……。することがたくさんあって、毎日忙しくて(笑)。美のためというより、この仕事は身体が資本なので、仕事の一環だと思って取り組んでいます」

西村知美との再会で手話を

 とりわけ力を入れているのが筋トレで、「トレーニングを始めて8年。だいぶいい筋肉がついてきました(笑)。シンドイときもあるけれど、ステージに立って歌うという目標があるから頑張れるんだと思います」

 ディナーショーで必ず歌うのが『夢冒険』『鏡のドレス』『碧いうさぎ』の3曲で、「なかでもやっぱり『碧いうさぎ』は特別な曲」だと話す。

『碧いうさぎ』は自身が主演を務めた1995年放送のドラマ『星の金貨』(日本テレビ系)の主題歌で、劇中は聴覚障がいのある主人公・倉本彩を手話を交え演じている。彩は生まれながら耳と口が不自由で、赤ん坊のとき親に捨てられ孤児として育つ。

 彩のけなげな姿と切ない恋物語が共感を呼び、ドラマは最高視聴率23・9%を記録。この秋放送のドラマ『silent』も聴覚障がいを題材に描き話題を集めているが、『星の金貨』はその先駆けといえよう。当時の思い出を聞くと、

「彩の親友役を演じた西村知美ちゃんはもともと手話ができて、彼女に手話を教えてもらうこともありました。今でもたまに“この指文字覚えてる?”とテストされては“あれ、何だっけ?”なんて言って笑われてます(笑)。

 聴覚障がいの方のイベントに参加したこともありました。どうやって歌を聴くんだろうと思っていたら、椅子で振動を感じられるようになっていて、拍手も手をたたくのではなく手首を回転させてひらひら動かすんです。私のほうが感動させられました」

 ドラマのヒットも後押しし、『碧いうさぎ』はミリオンセラーを達成。この年の日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、長年の夢だった紅白歌合戦に初出場を叶えた。楽曲は自身最大のヒット曲となり、以降長く愛され続ける。昨年出演した配信ドラマ『プロデューサーK 4』では“歌手・酒井法子”本人役を演じ、新バージョンの『碧いうさぎ』を披露している。

「これまで私自身いろいろなバージョンで歌ってきたし、カバーしてくれた方もいて、本当に多くの方に愛されてきた楽曲だと思います。私が思う以上にファンのみなさんが大切にしてくれていて、そこでまた自分の宝物に気づかされることもあって。自分が自分のファンでいなければいけないなと改めて感じます」

 15歳でデビューし、以来変わらず彼女を支持するファンもいる。彼女もまた何よりファンを大切にし、誠実な対応で知られてきた。しかし自身が起こした騒動で、その絆が揺るぎかけたことがある。

「なんてことをしてしまったんだと、ただただ自分の犯した過ちに苛まれました。みなさんに大変なご迷惑をかけ、それでも温かい手を握らせていただき、ここまでこられた。奇跡のようだと思います」と酒井さん。

かつての事務所社長からのアドバイス

 現在の心境を語る。

「まわりからはいろいろな目で見られると思う。だけどこんな私にチャンスをくれる方もいて、恐る恐る歩いてきました。4年前にB&G財団からお声がけをいただき子ども健全育成大使を務めていますが、最初は自分でいいのかすごく悩みました。

 けれどB&G財団理事長が“誰でも間違いはする。でもやり直すチャンスは必要だ”と言ってくださって。施設の子どもたちが喜んでくれて、その顔を見たら、自分にも何かできることがあるのかもしれないと思えた。みなさんと丁寧に関わっていくことで、“いろいろあったけど、彼女と一緒にできてよかったな”と思ってもらえたらと─

 地道に実績を重ね、ひとつひとつ信頼を取り戻してきた。再スタートを経て、「これまで応援してきてくださったファンの方々にいかに楽しんでもらえるか。何か新たな世界を切り開くというより、まずそれが第一にある」と酒井さん。デビュー時から大切にしてきた変わらぬ思いがあるという。

「今も昔も私の原動力になっているのは、“みなさんに笑顔になってもらいたい”という思い。サンミュージック在籍当時、事務所の社長に“法子はすぐ感情が顔に出る。人前に出るときはまず鏡を見なさい”と言われ、その教えをずっと守ってきました。おかげで“明るく元気なのりピー”のキャラクターで親しんでもらえたと思います。

 人に喜んでもらうのが私の喜びで、それは私の中に変わらずあって。来年はうさぎ年ですが、私はホップ・ステップ・ジャンプではなく、匍匐前進でいくつもり(笑)。大きなことはできないけれど、みなさんに少しでも元気になってもらえるよう、真摯に一歩ずつ進んでいけたらと思っています」

取材・文/小野寺悦子

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  • 介護の仕事は?とりあえずな感じだけやったんやね…
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