ラ・リーガ、役員一斉辞任のユヴェントスを追及「スポーツ制裁を直ちに適用するよう要求」

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2022年11月30日 00:31  サッカーキング

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[写真]=Getty Images
 スペインプロサッカーリーグのラ・リーガは29日、イタリア1部ユヴェントスの財務不正疑惑に関する声明を発表した。

 ユヴェントスは現在、虚偽会計や不正なキャピタルゲインなどの疑いでトリノ検察から調査を受けている。そんななか、28日に行われた取締役会において、「懸案の法的および技術的・会計的な問題に対処するため、新しい取締役会を設けることが最善である」として、役員の一斉辞任を決定。クラブの体制を刷新し、アンドレア・アニェッリ会長やパヴェル・ネドヴェド副会長らが経営から身を引くことになった。

 以前より他国クラブの財務規定違反に目を光らせてきたラ・リーガは、「ユヴェントスの取締役会が辞任したことを受け、ラ・リーガは同クラブに対してスポーツ制裁を直ちに適用するよう要求しています」との声明を発表。ユヴェントスの不正を声高に主張し、欧州クラブ大会への出場禁止や勝ち点剥奪、下位カテゴリーへの降格といった具体的な措置を講じるよう関係する各機関に求めている。

「ラ・リーガは2022年4月、ユヴェントスについて欧州サッカー連盟(UEFA)へ公式な訴状を提出し、イタリアの経済・財務大臣管轄の執行機関、およびトリノ裁判所の検察庁が調査している財務フェアプレー違反の事実を報告しました。具体的には、ユヴェントスが移籍金を公正価値より高く計上し、従業員経費を低く計上した結果、UEFAの損益分岐点要件に違反したとするものです。さらに、ユヴェントスが選手の本当の賃金を隠していたことも告発されています」

「今週月曜日、取締役会の辞任を発表した同じ声明の中で、ユヴェントスは財務会計上の不正を認知しており、これはUEFAファイナンシャル・フェアプレー当局などを欺くことも目的です。欧州において財政的に持続可能なサッカーを推進するキャンペーンの一環として、ラ・リーガはユヴェントスに対するこれらの抗議を引き続き続け、関係当局による同クラブへのスポーツ制裁の即時適用を要求しています」

「ラ・リーガは、長年にわたり、サッカー界における強力な財政的持続可能性ルールの導入、適用、施行を推奨してきました。今年4月には、ユヴェントスだけでなく、マンチェスター・Cやパリ・サンジェルマンに対しても、ファイナンシャル・フェアプレー違反でUEFAに提訴しています」

「スペインの大会自体は、リーグを構成するクラブからの要請で、10年近く前から『経済的コントロール』のルールを適用しています。サッカーのビジネスを守るためには、財政的な持続可能性が最も重要です。私たちのサッカーを守りましょう」

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