『#クリスマスおもちゃ』トレンド記者発表会より (C)ORICON NewS inc. 一般社団法人の日本玩具協会は11月30日、都内で『#クリスマスおもちゃ』トレンド記者発表会を開催した。
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同協会は毎年、国内の玩具市場規模を調査しており、2021年度(2021年4月1日〜2022年3月31日)の市場規模は希望小売価格ベースで8946億円、前年度比108.5%となり、現在の形で調査を始めた2001年以来、過去最高を記録。夏休み商戦以降、現在までの状況も前年売上を超えており、「2022年度も過去最高を更新する可能性となっている」と説明した。
商品的には「ポケモンカードゲーム」「遊戯王OCG」「デュエル・マスターズTCG」の3強に加え、「ONE PIECE カードゲーム」も加わったカードゲームと、10月に新作テレビアニメがスタートした『ガンダム』のホビー商品が市場をけん引した。
「仮面ライダーギーツ 変身ベルト DX デザイアドライバー」、「トミカヒーローズ ジョブレイバー」、「シルバニアファミリー」、「パウ・パトロール」商品も人気となっている。
子どもから大人まで、幅広い年齢層に浸透しているキャラクターや定番ブランドの好調ぶりが際立っていると同時に、知名度に頼りすぎることなく新しい工夫や提案を盛り込んだアイテムが人気に。
「シルバニアファミリー」の購買層の20%が大人層で、大人対象のブランドを立ち上げるケースも増えている。同時に、年齢的な拡大とあわせてジェンダーを超えたユーザーの開拓も重要で、「すみっコぐらし」キャラクターのファン層の21%は男性だという。
同協会は「玩具業界は少子化の中でも、少子化だからこそ一人ひとりの子どもを大事に育てたい親心や、社会環境の中で市場の拡大を図ると同時に、遊びや癒しを求めるニーズの拡大を背景に大人層のさらなる開拓を進め、グローバル化の推進により大きく成長していきたい」と伝えた。
また、バンダイこどもアンケートレポートの一部内容も発表され、クリスマスプレゼントの予算の平均金額は7961円となり、昨年の8876円から915円の減額(昨年対比約90%)。予算ボリュームゾーンとしては、4000円以上6000円未満が41.1%と最も多い結果に。1万円以上と回答した人は昨年の30.9%に対して、今年は25.9%と昨年より低く、予算減少の傾向となっている。