専業妻にボヤきたくなる男たち。「経済的には僕がワンオペ」なのに家事育児は分担という理不尽

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2022年11月30日 22:12  All About

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セコいことはわかっていても、「誰が稼いだと思ってんだ!」と心の中でボヤきたくなるときはある。たとえば、こんなときもそうだろう。
さまざまなものが値上げとなって、生活が苦しいと実感している人は多い。「自分が家族を養っている」とは口が裂けても言えない風潮の中で、日常生活をともに送る妻に対する夫たちの本音とは。

分業だと「理解はしている」が……

「子どもができたとき、うちは分業にしようと決めたんです。もちろん、子どもに関してはできるだけ僕も積極的に育てていく、と」

コウスケさん(42歳)が2歳年下のユカリさんと結婚したのは33歳のとき。その後、女、男、女と3人の子に恵まれた。ユカリさんは家事を担当、コウスケさんは仕事をして生活の糧を得るのが担当。子育てはともに。それがルールだった。

「つい先日、僕は柿が大好きなので、ちょっと高級な柿を4つばかり買って帰ったんです。その日は食べる時間がなかったので、翌日、家族で食べようと思っていた。ところが帰宅すると柿がないんですよ。妻が『みんなで食べちゃった』と。愕然としました。

僕が柿を好きなのは知ってるだろ、ひとつとっておいてくれるくらいの優しさはないのかと思わず言ってしまった。すると『柿ぐらいで大騒ぎしないでよ』と。高かったんですよ……。僕の小遣いではめったに買えない。

でも季節に1度くらい、ちょっと高級な好物を買いたくなることってあるじゃないですか」

翌日、スーパーで買った柿が置いてあった。これじゃない、とコウスケさんは心の中でつぶやいた。

「家事が大変。わかりますよ。でもあの柿は僕のお金から買ったもの。家計費ではないし、いや、たとえ家計から買っても、それは元は僕が稼いだお金ですよね。もちろん、そんなことを言ったらいけないけど、誰が稼いだと思ってんだと心の中でつぶやきました」

稼ぐのは大変なことだ。だが、毎日、子ども3人を抱えながら家事に育児にと全力を尽くしている妻も大変。それはわかった上で、あえて「柿が」と嘆くコウスケさんの気持ちも理解はできる。

「今後、どうしても食べたい場合はメモを残しておく。それで一応の意見の一致をみましたが、あの柿は今期、もう二度と買えないと思います(笑)」

コウスケさんのボヤキは、案外切実だった。

掃除くらい完璧に

専業主婦になりたいと言ったのは妻のほう。それならそれで、家事はできるだけちゃんとやってよね、と言いたくなるのは夫として当然だと、マサキさん(44歳)は言う。

妻は同い年で、ふたりの間には14歳と10歳になる息子たちがいる。

「ふたりともサッカーをやっているので、洗濯物が尋常じゃない多さ。それだけで1日終わるわ、だから他の家事にまで完璧を求めないでというのが妻の言い分。でも、うち、乾燥機を使っているんですよ。つまり洗濯物は洗濯機が乾燥まで全部やってくれるわけ。

トイレなんかは息子たちにも掃除させているし、風呂掃除は僕の役割。週末は日頃行き届かない換気扇や窓拭きなども僕がしています。妻のほうがずっと楽していると思うんだけど」

マサキさんは、首をかしげながら理不尽だと言わんばかりに畳みかけた。どちらが得をしているか、どちらが楽をしているかと言い出したらキリがない。ただ、このケースでも、彼が言いたいのは「経済的には僕がワンオペ」ということだ。

「家事はほぼ4人でやっているようなもの。だけど稼ぐのはワンオペ。これって不公平じゃないのかと妻に言ったことがあります。

そうしたら彼女はものすごい勢いで怒り出して、『子どもたちが小さいころ、あなたは全然、家事も育児もやろうとしなかった。あのころの私のつらさを考えたら、そんなことは言えないはず』と。でも僕、子どもたちが小さいころは夜泣きにも対処していたし、できる家事はしていたと思うんですよ。

何が妻を怒らせているのかわからないけど、大変だったという思いが残っているから記憶を誤って上書きしているんじゃないかと思う」

ただ、それを指摘したらもっと怒られるからしないけど、と彼はつぶやいた。

出産は一大事。その後も小さな命を危険にさらさないよう、母親は細心の注意を払い続ける。そのストレスたるや想像を絶するものがあるはず。その点への思いやりのなさが、妻を怒らせているのかもしれない。

「揉めたくないから、妻を怒らせないようにしていますが、本当はちゃんと話し合ったほうがいいんでしょうね。妻の機嫌をみながら、少しずつ誤解を解きたいところです」

そんな日が来ればいいなあと思っています、と彼は少し虚ろな表情になった。

亀山 早苗プロフィール

フリーライター。明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

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  • 福々と専業主婦でいられるので、家事育児はわたしのお仕事で当然と思う。それでも、優しい主人は色々と助けてくれるよ。ガミガミ文句ばっか言ってる妻には、そんな気は起こらないと思うんだよね。
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