お母さんがわりと古い考えだと気づいたのは、高校生くらいでしょうか。友人たちと話すうち、なんとなく気付いた感じです。決定的だったのは進学のとき。
「女の子だから、べつに大学に絶対行かなくてもいいんじゃない」と言われたときはビックリしました。私の希望で大学には進学したけど、就職のときは「腰かけでいいんじゃない」、就職後は「子どもがすぐにできるとは限らないから、結婚は早いほうがいい」など、前時代的なことを言われ続けます。少しでも反論すると倍になって返ってくるし、うるさいから黙って聞き流していました。
私は、母の古い価値観に反抗するのが面倒で同意していただけです。でもマリカさんをあまりよく思わない気持ちは母と同じだったから、ただの同意のつもりがマリカさんには攻撃的と受け取られていたのかも……と今さらながら思いました。
進学も就職も結婚も、「女だからどうこうとか、関係ない」と母に反論したことだってあります。でも、ある時、絶対に母が私の意見を肯定しない理由がわかりました。私の意見を肯定すると、母自身が「自分と自分の人生を否定すること」に繋がるからなのです。母も脈々と受け継がれてきた理不尽な考えを押し付けられながら生きてきた、ある意味被害者なのかもしれません。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・林檎りん 編集・荻野実紀子