PayPayで支払いをすると基本0.5%のPayPayポイントが付与される。この付与率を最大1.5%まで引き上げることができるのが「PayPayステップ」だ。提示された条件を達成することで、得られるポイントがアップする。
このプログラムは2020年4月1日に始まり、これまでさまざまな条件が提示されてきた。2022年11月末までの達成条件は以下の2つで、筆者は毎月、この条件を達成して、1.5%のポイントを獲得してきた。
「PayPayステップ」の達成条件(2022年11月30日まで)
・基本0.5%
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・【1】300円以上の支払い30回以上かつ5万円以上 +0.5%
・【2】対象サービスのうち3サービス利用 +0.5%
●「PayPayステップ」の新たな達成条件とは?
この条件が2022年12月から変更となり、2023年1月の付与分から新しい達成条件での特典内容になる。新しい達成条件は、「PayPayあと払い」※での支払いの場合、+0.5%が加算され、基本の0.5%と合わせて1.0%付与になるというもの。加えて、300円以上の支払いが30回以上、10万円以上の利用で+0.5%となり、最大1.5%付与が得られる。
この30回&10万円以上の対象となる支払いは、PayPay残高、PayPayあと払い※に加え、「PayPayカード」での支払いも、PayPayあと払いの登録をしていれば、利用額がカウント対象となる(一部、対象外の支払いあり)。
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●「PayPayあと払い」ってどんなサービス?
PayPayあと払いは、その名前の通り1カ月分をまとめて翌月に支払えるサービス。指定した金融機関の口座引き落としになり、翌月1回払いであれば手数料は無料だ。PayPay残高からの支払いのように事前にチャージする必要がないところが便利。
PayPayあと払いの登録が完了すると、PayPayカードのバーチャルカードが発行され、クレジットカード決済に対応しているネットショップで利用することができる。希望すればPayPayカードのプラスチック製カードを申し込むこともでき、いずれのカードも年会費は永年無料だ。
●新たな「PayPayステップ」で最大1.5%付与を獲得するためには
これまでのPayPayステップの条件では、ヤフーグループの3つ以上のサービス利用を求められたが、新しい条件は支払い方法をPayPayあと払いに変更するだけ。申し込み時には審査があるものの、登録自体は簡単。PayPay残高からの支払いをあと払いに変更すれば、基本の0.5%に+0.5%となり、ポイントが1%付与になる。ただし、翌月にまとめて支払えなかった場合は遅延損害金が発生する。リボ払いにして毎月一定額を支払う方法もあるが、その場合も手数料が必要になるので注意したい。
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そしてもう1つの条件の30回&10万円以上の利用だが、30回の利用はこれまでと同じなのでクリアできそうだが、10万円以上の利用がネック。現在は5万円以上なので、これまでの倍額の利用になるのはハードルが高い。
筆者は平均すると毎月6万円程度をPayPayで支払っている。これを10万円に到達させるためには、別のクレジットカードでの決済をPayPayカードに変更し、支払いをPayPayに集約させる必要がある。だがそのように頑張ったとしても最大1.5%付与だ。
●「PayPayカード ゴールド」の登場で最大2%付与が狙える
PayPayカードのゴールドカードとなる「PayPayカード ゴールド」が登場したことで、PayPayステップで最大2%付与が可能になった。PayPayカード ゴールドに入会していることで、PayPayあと払いの支払いが0.5%上乗せされて1.5%にアップする。
もちろん、30回&10万円以上の利用回数や利用額にもカウントされる。利用した金額には1.5%のポイントが付与されるので、1%付与のPayPayカードよりも獲得できるポイントはアップする。
ただ年会費が1万1000円必要になるので、メリットがあるのは、ソフトバンクやY!mobileのユーザーだろう。PayPayカード ゴールドではソフトバンクの通信料金1000円(税別)ごとに、ポイントが最大10%付与となり、Y!mobileについては通信料金1000円(税別)ごとに、ポイントが最大3%付与となる。
「Yahoo!プレミアム」の全ての特典が使い放題など、それ以外の特典もあるので、興味のある人は詳しく調べてみて欲しい。なお、PayPayカード ゴールドの申込みは、専用サイトもしくはPayPayカードからの切り替えのみで、PayPayあと払いの登録時にPayPayカード ゴールドを選択することはできない。申込みは11月24日から可能になっている。
●別の決済サービスを検討してみるのもアリ?
筆者はドコモユーザーなので、ひとまずPayPayカード ゴールドへの入会はないものとして検討する。
まずポイント付与率だけで考えるなら、この機会にもっと効率のいい支払い方法に変更する方法がある。例えば「楽天ペイ」の場合、楽天カードから楽天キャッシュにチャージし、そのチャージ残高で支払えば最大1.5%還元になる。またドコモユーザーなら「d払い」の「d払いステップボーナス」によって、基本0.5%に「dカード」からの支払いで+0.5%(12月10日決済分から)、決済回数によって+0.1%〜+1.5%となるなど、最大3%還元が狙える。
PayPayは加盟店が多く、これまで1.5%のポイントが獲得できたことで、筆者はリアル店舗でのメインの支払い方法としてPayPayを活用してきた。とはいえ、今後は利用金額10万円が達成できなければ1%付与になってしまう。11月中は現行のPayPayステップの条件を達成させることに力を入れるものの、12月以降については、PayPayあと払いは登録しつつ、楽天ペイやd払いなどでの決済も検討しようと思っている。
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