サッカーW杯2戦で不完全燃焼の鎌田大地、「お前下手くそなんだから…」ビッグマウスの“大型変人”は中田英寿や本田圭佑を超えるか

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2022年12月01日 18:00  週刊女性PRIME

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鎌田大地(26)(JFA公式サイトより)

 “崖っぷち”。4度のワールドカップ優勝を誇る強国ドイツに勝利し、戦前とは予想外の上昇気流に乗った日本代表だが、続く2戦目にコスタリカに破れた。現在グループ2位ではあるが、グループリーグ最後の3戦目の相手は強豪スペインと窮地に立っている。

 初戦でゴールを決めた堂安律や浅野拓磨、ドイツ戦・コスタリカ戦と切れ味鋭いドリブルを見せた三笘薫らが評価を高めるなか、戦前を“裏切る”形となっているのが、背番号15・鎌田大地(26)だ。

日本人トップの市場価値を誇る鎌田大地

 鎌田は、サッカーの移籍情報専門サイトによる“市場価値”で44億円と日本人トップ。世界ナンバーワンGKとも称されるドイツ代表GKのマヌエル・ノイアーは大会前、鎌田を“日本代表で最も危険な選手”に挙げた。イギリスメディア『BBC』も、“今大会でブレークが期待される有望株10選手”に鎌田を選出していたのだが……。

 この2戦を見てわかるように、鎌田はその評価に見合う活躍をしているとは言い難い。しかし、こんなチームとしても個人としても切羽詰まった状況こそ、光るのが鎌田かもしれない。そんなメンタルの強さ、“ぶっ飛んだ”ところがあるのが、鎌田大地という選手だ――。

『大型変人』

 新人ではなく、“変人”。プロ1年目の序盤に鎌田を取材したメディアにそう評された。当時彼は高卒ルーキー。鎌田は京都府の東山高校を卒業後、'15年にJ1リーグの『サガン鳥栖』に入団した。

「鎌田選手は高卒時点から“ビッグマウス”な一面を持っていて、同じくビッグマウスとして知られている本田圭佑さんとよく比較されました。本田さんと同様に“変わっている”から比較される、という部分もありましが(笑)。記者陣から“中田英寿や本田圭佑のような強い選手になりたいという意識はありますか?”と聞かれると鎌田選手は、“もっと上を目指してやりたい”と答えています。肩を並べるだけでなく、彼らを超えていきたい。鎌田選手がそう語ったのは、高校を卒業してまだひと月ほどしか経っていないルーキー年の4月です」(サッカーライター)

「ビッグマウス」も結果で黙らせる

 鎌田の出身校である東山高校は県内ではサッカー強豪校といえるが、全国レベルではそれほど結果を出しているとは言い難い。そのため、結果的にプロ入りしたとはいえ鎌田も有名な選手ではなかった。久保建英や堂安律など多くの代表選手が中高生時代からその名を轟かせていたこととは異なり……。

 鎌田は中学時代はガンバ大阪ジュニアユースに所属。ユース(高校生年代)には昇格できなかった。Jリーグクラブの下部組織に在籍し、高校生チームに昇格できなかったというエピソードも本田圭佑と同様だ。

「東山高校時代、関西のリーグ戦で結果を出し、スカウトされプロ入りしました。デビュー2戦目の試合後のインタビューでは、“開幕の時から『なぜ俺を使わないんだ?』と思っていました。それで監督と1時間話し合ったりもしました”とハッキリとコメント。

 結果を残してきたキャリアのある選手がこのような話をすることはままありますが、1年目の選手がこのような“文句”とも捉えられることを発し、またそれをチームのトップである監督に伝え、話し合うといったケースは初めて聞きましたね。

思ったことはちゃんと口に出す。自信がなければできないことですし、またビッグマウスなだけでなく、結果で黙らせるといったことをくり返してきた選手だと思います」(前出・サッカーライター、以下同)

 その姿勢は、日本人サッカー選手のトップオブトップが集まる代表チームにおいても変わらない。日本サッカー協会が配信するYouTubeチャンネルが伝えたチームの裏側の一幕だ。'21年6月、代表チームの練習前に鎌田は、今回のワールドカップ日本代表のチームメイトである伊東純也、南野拓実と談笑。

 南野は前年'20年にイングランド・プレミアリーグの強豪『リバプール』に移籍していた。リバプールは前シーズンに海外サッカーの最高峰チャンピオンズリーグで優勝、南野が移籍した'20年のシーズンもプレミアリーグ優勝している。

 そのリバプールを指し、南野に対し鎌田は少々甲高くなった半笑いのような声色で次のように言い放った。

「(リバプールは)上手い選手いないでしょ」

「(南野がフィルミーノ選手は“抜群に上手い”と返すと)そんなフィジカルとかないでしょ」

 世界でも指折りの強豪であり、全世界から超有名選手が集まるビッグクラブも、当時ブラジル代表の選手も、鎌田にとってはたいしたことがない。もしくは射程圏内で超えていく対象ということか。

ベテランにも容赦なく言い放つ

 ワールドカップ開催前の今年9月、日本代表は『キリンチャレンジカップ2022』に臨んだ。そのときチームには前回・前々回大会で代表キャプテンを務めた長谷部誠が帯同した。代表は引退しているが、長谷部は今やドイツでは“皇帝”と呼ばれ、鎌田のチームメイトだ。多くの代表選手が長谷部に質問、アドバイスを求めるなか、鎌田は皇帝について次のように語っている。

「僕は自分を持っているので、先輩にこうしろとか、ああしたほうがいいとか言われて素直に聞くタイプではない。ハセ(長谷部)さんの話を聞いてどうこうっていうのはなかったです」

 先輩にも言いたいことは言う。自信があるからだ。最後は試合中の出来事……。

「鎌田選手が所属した当時、サガン鳥栖には日本代表でチームの絶対的エースだった豊田陽平選手がいました。そんなチームのトップスコアラーの豊田に対し、“お前下手くそなんだから、俺にボール出しとけば点取れるよ”と試合中に言い放ったそうです。

 言葉だけ切り取るとものすごく調子に乗っている嫌な奴と思われるかもしれませんが、サッカー選手、特に得点が求められる前線の選手はそのような強い気持ち、“我”を出すことやチームメイトに要求することが求められますし、それをする選手は“良い意味で生意気”だと、サッカー界では好かれたりします。ただ、それは結果を出していればこそですが」(前出・サッカーライター、以下同)

 鎌田は同じグループに入った強豪国・ドイツに対し、「(‘14年ブラジルW杯で優勝した)本当に強かったときのドイツとは違う」とも話していた。

 遠藤航のケガの影響でボランチでの出場が予想されている鎌田。崖っぷちに追い込まれたビッグマウスは、日本を決勝トーナメントに連れて行ってくれるか。

 

 

 

 

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