
今回は、確定申告や年末調整で見ることの多い「所得控除」ついてです。
Q:確定申告や年末調整でよく見かける「所得控除」ってなんですか?
「確定申告や年末調整で、『所得控除』という言葉がでてきますが、どういう意味ですか? わかりやすく教えてください」(32歳・会社員)A:個人の事情に応じて所得税の負担を軽減することができる制度です
『所得控除』の制度とは、医療費が多かったり、扶養家族がいる等、納税者それぞれの事情に応じて、税金の負担を軽減する制度です。一年間の収入から、所得税額を計算するときに、所得控除が適用されることで、税金負担が少なくなるということです。所得控除には、次の種類があります。
雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄附金控除、障害者控除、寡婦控除、ひとり親控除、勤労学生控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、基礎控除
複数の所得控除に該当する場合は、それぞれの控除額を合算して、所得額から差し引くことができます。控除額が差し引かれた金額に対して税率を掛けて税額を算出するので、所得控除があることで税金負担が軽減できるのです。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)