スーパー耐久ST-Qクラスで戦いを続けてきたGR86とBRZの戦いは思わぬ結末に。2023年も戦いは続く

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2022年12月02日 01:50  AUTOSPORT web

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2022スーパー耐久第7戦鈴鹿 Team SDA Engineering BRZ CNF ConceptとORC ROOKIE GR86 CNF Concept
 11月26〜27日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第7戦『SUZUKA S耐』は、今季ST-Qクラスで展開されたカーボンニュートラルフューエルを使うORC ROOKIE GR86 CNF Concept、Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptの2台の戦いの“最終決戦”となったが、レースは思わぬ結末を迎えた。

 トヨタGR86、スバルBRZという兄弟車をベースに使い、カーボンニュートラルフューエルを燃料にモータースポーツの舞台で実証実験を行いつつ、次世代の車両に向けた開発を担いながら戦ってきたORC ROOKIE GR86 CNF Concept、Team SDA Engineering BRZ CNF Concept。3月の第1戦鈴鹿から7戦に渡ってバトルを展開してきた。

 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptはトヨタ製の1.4リッターターボエンジンを積みパワー面で秀でるところもあったことから、第1戦鈴鹿から先行。これに対しTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptは軽量化に取り組んできた。

 第3戦SUGOではORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが車両素性の把握のため欠場、第4戦オートポリスはトラブルでストップしたこともあり、通算の“勝ち星”ではTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptに軍配が上がったが、第5戦もてぎからORC ROOKIE GR86 CNF Conceptがポテンシャルを大幅にアップ。その悔しさをバネに、第6戦岡山ではTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptが大胆な軽量化を実現していた。

 迎えた第7戦鈴鹿に向けては、ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは出力を3パーセント、トルクを9パーセントアップ。さらにサスペンションパーツの見直しやセンサーの統廃合を行い、約30kgの軽量化を果たしてきた。さらにサスペンションメンバーやフロントブレースの構造を変更し、ボディ剛性をアップした。

 一方、第6戦で大きなポテンシャルアップを果たしたTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptは、低フリクションのピストン導入、ECUの充電制御、マフラーの変更などで出力を8馬力アップ。ステアリング系の剛性アップ、各種サスアームの最適化などで操舵、回頭性をアップした。さらに、外装でも再生カーボンを使ったフロントアンダーカバーを投入した。

 さらにBRZは、レースでストレスなく戦うべくABS性能向上を狙い、ブレーキシステムの変更に着手していたが、専有走行ではそのABSシステムのフェールが起きクラッシュを喫するシーンも見られた。

 11月26日の予選に向けてTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptは車両修復を果たしたが、予選ではORC ROOKIE GR86 CNF Conceptを駆る蒲生尚弥が圧倒的なタイムを記録。Bドライバー予選で豊田大輔があるトラブルでわずかにタイムを伸ばせなかったものの、合算でORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが先行。その結果にTeam SDA Engineeringのメンバーは悔しさをにじませた。

 迎えた11月27日の決勝では、序盤2台による好バトルが展開されたものの、12周目にBRZが突如ストップ。スロットルが作動しなくなったのが原因とのことだが、2台の戦いは思わぬかたちで幕を閉じることになってしまった。

 とはいえ、2台の戦いは2023年も続いていくことになりそう。すでにORC ROOKIE Racingから来季の参戦が発表されているほか、BRZも本井雅人監督がホームページ内で「来シーズンもチャレンジすることは決まっている」と明言している。

 今季も劇的なパフォーマンスアップを果たし、本来ST-4に参戦する車格の車両ながら、終盤にはST-2車両をも追い回す性能を披露したORC ROOKIE GR86 CNF ConceptとTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept。また同時に人財育成にも大きく寄与しており、来季もスーパー耐久を舞台に周囲を驚かせてくれるかもしれない。

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