「まるで別猫!」ガリガリ、障害、病気…からの奇跡の復活、イケにゃんに変貌した子猫たちのビフォーアフター

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2022年12月02日 07:30  ORICON NEWS

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ガリガリに痩せ瀕死の状態で保護された「ミラクル太郎」(写真:ねこけんブログより)
 NPO法人『ねこけん』では多くの猫を保護しているが、そのなかには子猫も多い。外の厳しい世界で事故に遭ったり病気になったり、生まれつき障害がある猫もいれば、劣悪な飼育環境からガリガリの瀕死状態で保護されてくる猫もいる。ここでは、幸運にもレスキューされ、悲惨な状態から奇跡の復活を遂げた子猫たちの物語を紹介する。

【ビフォーアフター】「ホントに同じ子!?」ガリガリ子猫が立派に…(涙)、ミラクル復活→ほわほわ期→イケにゃんになるまで

■「まだ逝くな! 逝かないで!」、ガリガリ瀕死の子猫が凛々しいイケにゃんに

 『ミラクル太郎』と名付けられた子猫は、ある“差し押さえ”物件から救出された猫だった。場所は、翌日に取り壊しが迫った、荒れ果てた建物。その中にうずくまっていたのは、11匹の子猫と6匹の大人の猫。なかでも、「本当に死ぬ寸前の状態」だった子猫のうちの1頭が、ミラクル太郎だった。

 「あまりにガリガリで軽く、毛はカッサカサに乾いていて…。正直、死んでいるようにしか見えなかった」というこの子猫。呼吸は浅く、鳴く力もなく、明らかに危険な状態だった。『ねこけん』の溝上代表はとにかく、「まだ逝くな! 逝かないで!」と声をかけ続け、ブドウ糖を飲ませて点滴などの処置。ミルクはカテーテルで飲ませなくてはいけないため、寝ずの看護が必要だった。これらの処置がなければ、「確実に三途の川を渡っていた」と思われた瀕死の子猫だが、必死の看護の甲斐もあり、翌日にはなんと奇跡の復活。そのエピソードにちなみ、子猫は『ミラクル太郎』と名付けられたのだ。

 「本当に、奇跡の子と言えると思います。あの危険な状態から回復できた、それだけ生命力が強かったのだと思いますし、強運なのだと感じます」。そんなミラクル太郎はしばらく代表の家で暮らすと、見違えるようなふわふわ、可愛らしい子猫となった。

 そして、あれから数ヵ月。『ねこけん』ブログには、「凛々しいイケメンにゃんこ!」として、ミラクル太郎が登場した。カサカサだった毛並みは美しく、スクっと前を見つめる様子が頼もしい若猫だ。時間はかかったものの、譲渡会で縁が繋がり、今では新しい家族の元で幸せに暮らしているという。

 もう一例。『ねこけん』ブログにモズクが初めて登場したのは、2021年11月。後ろ脚が動かない子猫は、なんと骨盤自体がなかった。動かない2本の後ろ脚は前に突き出され、前脚だけでなんとかヨチヨチと歩ける状態。きっと外では長く生きられないと思われた。

 骨盤がないため、自力で排泄ができない。圧迫排尿やおむつを付ける必要があり、食べ物にも制限がある。そんな重い障害のあるモズクだったが、ヨチヨチと歩きながらも表情は好奇心旺盛な子猫そのもの。前脚だけで一歩、また一歩と進む姿には、誰もが胸を打たれた。ただ、モズクがどのように育っていくのかはわからない。溝上代表も当時、「重大な病気・障害を持つ子は、里親さんに譲渡するのが難しい場合も多い」と明かしていた。

 そんなモズクの予想外な姿がブログに再登場したのは、保護から9ヵ月が経った今年の8月のことだった。「この大きなフワフワ君はどちらさん?」と記されたブログには、柔らかそうな毛並みに立派なヒゲ、クリっとした目の大きな猫の写真が添えられていた。その前脚は力強く体を支えているが、後ろ脚は不自然に投げ出されている。そう、この大きな猫こそがモズクの成長した姿だった。

 さらに、モズクは立派に成長しただけでなく、なんとトライアル飼育が決まったという。しかも、モズクと仲良しの猫「くるる」と一緒。この猫もまた、おそらく脳の異常で小刻みに顔が揺れてしまうが、とびきり可愛い猫だ。

 「昔は、こうした障害のある猫はなかなか譲渡できなかった。でも今は、諦めずに譲渡会などで紹介することで、『家族に迎えたい』と言ってくれる方が増えてきました。これは、日本に動物愛護の意識が根付いてきた証拠。ケアの仕方も理解してもらえれば、他の猫となんら変わらぬ愛しい存在です」

■「長く生きられない」重い心臓病の子猫、筋骨隆々のたくましい男子に

 最後に紹介するのは、強駿丸(きょうしゅんまる)と名付けられた子猫だ。2020年、僧帽弁狭窄症による肺水腫と診断され、獣医師から「この子は長くは生きられない」と宣告された。苦しそうに呼吸する強駿丸を救う手はないかとサードオピニオンまで受けたが、返ってくるのは芳しくない回答ばかり。そもそも、2キロもない小さな体では手術にも耐えられず、手術可能になっても国内で対応してくれる先生はいない。犬では成功例があるそうだが、海外では安楽死を視野に入れることもある、とまで言われた。

 強駿丸は元気も食欲もあるが、小さな心臓はさらに肥大化していき、厳しい現実を突きつけられる。そんな中で心の支えになったのが、獣医師の「子猫さんにはミラクルがありますから」という言葉だった。その言葉にほんのわずかな希望を見い出し、強駿丸は『ねこけん』メンバーの家で24時間体制のケア生活をスタートさせた。

 メンバー宅で愛情をたっぷり受け、毎日の投薬や点滴をしながら、仲間の猫たちと過ごす強駿丸。すると、いつの間にか酸素室を出て、家の中を動き回り、おいしそうにご飯を食べる。キャットタワーにも登れるようになり、弱々しかった表情も見る影もなくなっていく。そして、体重は目標の2キロに到達。2021年のブログでは、5キロになったことが報告されていた。

 そして、今年5月。ブログには2歳になり、なんと6.1キロまで成長した強駿丸の姿があった。当初の弱々しい子猫の姿からは想像できないほど、ものすごい勢いでおやつにがっつく強駿丸。ちょっとでもおやつを離そうとすれば、ガシっと力強い前脚で引き留める。「今や、筋骨隆々のたくましい男子へと成長を遂げた」と明かされ、「すごく大きいのです!」と感嘆の言葉が添えられていた。

 「今のところ、6歳までしか生きられないとは言われています。でも、ここまで成長したおかげで心臓の弁も大きく動きやすくなり、血の流れもよくなったのかもしれない。なんといっても、強駿丸は“奇跡の子”ですから。しっかりとしたケアは必要ですが、メンバーの家で愛され、幸せに暮らし、長生きしてほしいですね」

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