望まぬ妊娠をした大学生の物語『あのこと』主演俳優&監督が来日「映画は質問を投げかけるもの」

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2022年12月03日 18:20  ORICON NEWS

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映画『あのこと』主演のアナマリア・ヴァルトロメイ、オードレイ・ディヴァン監督=「フランス映画祭2022横浜」上映後のQ&Aにて
 劇場公開中のフランス映画『あのこと』の監督のオードレイ・ディヴァンと、主演のアナマリア・ヴァルトロメイが来日。2日に神奈川・kino cinemaみなとみらいで「フランス映画祭2022横浜」のQ&A、その後、東京・Bunkamuraル・シネマで日本公開を記念した舞台あいさつを行った。

【動画】ノーベル文学賞受賞アニー・エルノー氏の短編が原作『あのこと』予告編

 本年度ノーベル文学賞を受賞した仏作家、アニー・エルノーが若き日の実体験をもとに描いた傑作小説『事件』を映画化。『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞4冠に輝いたポン・ジュノ監督が審査員長を務めた「第78回べネチア国際映画祭」(2021年)で最高賞受賞を皮切りに、世界の映画賞を席巻している。

 舞台は1960年代、法律で中絶が禁止され、処罰されていたフランス。望まぬ妊娠をした大学生のアンヌが、自らが願う未来をつかむために、たった一人で戦う12週間を描いた作品。

 上映後のQ&Aでは、多くの観客が二人に質問するために手を挙げ、作品に対する注目度と完成度の高さをうかがわせた。自身も中絶経験者だというオードレイ監督は、「いまだに女性の中絶が違法である国はたくさんあるし、合法であっても中絶を批判する国も多い。合法化されている現在のフランスでも中絶に批判的な意見を持っている人が多いことを痛感します」と語り、アンヌの感情などを説明的に語らない主観的演出スタイルを選択した理由について、「登場人物を通してその時代が見える作りを意図しました。1960年代のストーリーですが、アンヌを通して物語に普遍性を与えたいと思いました」と狙いを説明した。

 体当たりで主人公のアンヌを演じたアナマリアは、「脚本を読んだときにアンヌという女性の描き方に感動しました。彼女の知的な欲求、官能的な欲望、そして選択を前にして揺れ動く心理状態が見事に描かれていると思いました。そこに惚れ込み、役を引き受けました」と明かす。役づくりでは、「わずかな笑顔が効果的に見えるよう、あえて笑顔を封印して演じました」と回想した。

 Bunkamuraル・シネマでの舞台あいさつでは、世界各国の映画祭で高く評価されたことについて、オードレイ監督は「この映画を作るための資金集めには大変苦労しましたが、各国の映画祭で賞を受賞したことでフランス以外でも映画を上映することができて、このように私たちもさまざまな国の観客の感想を聞くことができました」とうれしそう。

 アンヌの主観を思わせるようなカメラワークや演出について、「こだわったのは、アンヌが生きている時間を追うような形で時間の流れを見せること。観客も一緒にアンヌの経験していることを実感できるような形を目指しました。皆さんがどのように感じられたのか…。感想を聞きたいです」と言うと、観客は大きな拍手で応え、オードレイ監督は安心した表情を見せていた。

 堕胎シーンなどショッキングな場面も演じたアナマリアは、「たとえ厳しい場面でも温かいチームに囲まれ、私のことを尊重してくれるスタッフばかりでした。オードレイ監督もパートナーであり味方で、いまだかつてなく自由にありのままに演じることができました」と振り返った。

 特に堕胎シーンの撮影では「いざセットに上がって見ると戸惑ってしまいました。するとオードレイ監督は鏡のように私と向き合ってくれて、必要な動作を見せてくれました。私はそれを真似ることで監督に導かれるような感覚で演じ切ることができました」と感謝。するとオードレイ監督は、「私は撮影をしながら涙を流してしまい、録音技師から『うるさいなあ。離れてくれよ』などと注意されました」とジョークを交えながら感極まった撮影を回想した。

 女優としての今後の予定を聞かれたアナマリアは、「国際的なプロジェクトも予定されています」と飛躍を感じさせながら、「興味があるのはABBAです! 名前は思い出せないけれど、私のように髪の毛が茶色で私と同じように青い目をしている方がいますよね。ぜひ演じてみたいです」とニッコリ。そしてオードレイ監督が、「レア・セドゥ主演で『エマニエル夫人』をリメイクする予定です」と今後の予定を明かすと、すかさずアナマリアは、「ABBA映画もお願い!」とおねだりして、オードレイ監督も「あなたがそう言うならば、その命令に従わないとね!」とノリよく答えて日本の観客を喜ばせていた。

 最後にアナマリアは、「映画は答えを出すものではなく、質問を投げかけるもの。この映画が皆さんにどのような質問を投げかけることができるのか、興味津々です」と、日本でのヒットを祈願。オードレイ監督も、「原作者のアニー・エルノーが歩んだ道は自由獲得への道です。皆さんもこの映画を通してどのように自由を獲得していくのかを考えてほしいです」とアピールした。

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  • 法律が人を守ってくれる訳ではありません。とクロサギが言ってました←姐さんドラマの見すぎです���ä���������������ӻ�����
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