《物価高を乗り越える》賢い節約は買い物から「お得なスーパー」見抜きテク!店内のまわり方と“野菜・精肉・値札・チラシ”のチェックポイント

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2022年12月04日 11:10  週刊女性PRIME

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※画像はイメージです

 あと1か月ほどでクリスマスや年末年始。出費のかさむイベントが続き、財布のひもを締めたいところ。節約で欠かせないのがスーパーの選び方。

もやしが立てば合格

「スーパーも生き残りで必死。かき入れ時のこの時期、いかに高く、たくさん買わせるかは手腕の見せどころです。ダマされないよう、良い店舗を選んで」と話すのはショッピングアドバイザーとして店舗指導を行っている今野保さん。 

「もやしや鶏ひき肉の鮮度はひとつの目安。もやしなら袋ごと手に持ってみてしっかり立つ、鶏ひき肉なら表面が全体にきれいなピンク色で肉汁が溶け出してないものを置いているかがポイント」(今野さん、以下同)

 チーズ売り場もスーパーの質を見定める指標になる。

「種類が多くて商品の管理が大変なのがチーズ。輸入もののお高めなチーズは頻繁に売れるものでもなく、特に管理が甘くなりがち。消費期限が近いものや切れているものが混ざっていたら明らかに手抜きスーパーです」

 チラシも上手に活用したい。

「スーパーはそれぞれの店舗で、例えば第2火曜日は卵、第3木曜日は牛乳といったように月単位で特売のスケジュールが決まっていることが多い。そのサイクルを把握しておくと特売を逃さずにゲットできます」

 チラシを入手したらカレンダーにその日の特売品を書いておこう。2、3か月分の特売品を見返してみれば毎月同じ曜日に同じ商品の特売をしているなどの法則性に気がつくはず。

 また、チラシはオールカラーのものより、ちょっと地味めな単色刷りにお得情報が多い傾向がある。宣伝費を削ってでも安い商品を早く告知して売り伸ばしたい狙いがあるからだ。

 今、スーパーのライバルはドラッグストア。

「お菓子や牛乳、卵はドラッグストアのほうが安いケースが多いです。というのもドラッグストアはお店に来てもらう手段として、もうけ度外視でこれらの商品を売っているんです」

スーパーのチェックポイント4つ

チェックポイント1 野菜コーナー
「ダメスーパーに限って見切りが遅い」

 いいスーパーの条件のひとつが「見切り」の早いこと。鮮度が落ちる早いタイミングで値下げもするし、少しでもよい状態で客に売ろうとする。「もやしは野菜の中でもっとも鮮度が落ちやすい。

 そのため、もやしの鮮度がいいスーパーはいい野菜を仕入れている目安になるのです」。もやしの鮮度を見抜く方法は袋を手に乗せるだけ。手のひらに縦に乗せてしっかり立てば新鮮、倒れたら中のもやしの鮮度が悪い証し。

チェックポイント2 精肉コーナー
「鶏ひき肉がベチャっとしていたらNG」

 ひき肉、特に鶏ひき肉は肉の中でもっとも傷みやすい。「古くなっている鶏ひき肉はベチャっとして、ひき肉の目がゆるくなりハンバーグのようにつぶれています

 また、トレーには吸水紙が敷いてあるが、それで吸い取れないほどのドリップ(肉から出る水分)がトレーの角に水たまりをつくっていたら鮮度が落ち切っている証拠。精肉コーナーでは、まず初めに鶏ひき肉をチェックして。

チェックポイント3 値札
『タイムサービス』こそ正真正銘のお得

 値札を見るとき数字だけを見ていないだろうか? 実はそれでは不十分。「本当に見るべきは数字の上に書いてある『店長おすすめ』『お買い得』『広告の品』『タイムサービス』といった文字。

 いちばん安いのは『タイムサービス』と書いてあるもので、『店長おすすめ』や『お買い得』といった、基準が明確でないものは本当に安いか疑わしい」。『タイムサービス』→『広告の品』→『店長おすすめ』→『お買い得』の順で安い。

チェックポイント4 チラシ
「単色刷りのチラシに福が」

「スーパーの特売を知らせるチラシには『カラーチラシ』と『単色刷りチラシ』があります。カラーは目につくのでなんとなく見てしまいますが、単色刷りは地味な分、値段勝負。本当にお得な情報が眠っています」。デザインに惑わされずにお得を見抜いて。

スーパーの達人☆今野さん流正しいスーパーのまわり方

 いつも行くスーパー。ただ漫然とまわってはいないだろうか。プロの目の付けどころはちょっと違う!野菜コーナーを最後にする「逆まわり」だ。

カゴを持つ前に入り口のチラシをチェック

 入り口に張り出されているチラシは当日告知と呼ばれ、「今日のお買い得品」など広告には載らないえりすぐりの神コスパな商品たちが書かれている。うっかり素通りしてしまってはもったいない。カゴを持つ前にチラシをガン見!

特売コーナー

 最初に行くべきは食品売り場の“シマチン”と呼ばれる離れ小島のように独立して陳列されている棚。ここにはお買い得な品が集まっていることが多く、スーパーとしても早く売り切りたいものが多い。優先して購入を。

肉、魚売り場

 まずはメニューの要となる肉や魚を入手。献立が決まっていなければ、ここで必ず決めること。野菜の“なんとなく買い”を防止できる。

日配品売り場

「ここに立ち寄るのは必要なときだけ」。牛乳、豆腐、パンなど毎日食べる日配品は特売の日にまとめ買いするのがおすすめ。スーパーに行く前に冷蔵庫を必ず確認して、“ダブリ買い”がないように注意を。

野菜売り場

 人は色鮮やかなものが目に入ると興奮して購買意欲が上がるため、カラフルな野菜売り場はスーパーの入り口近くに設置されている。そのため、最初に近づくと“うっかり買い”してスーパーの策略にドはまりしてしまう。肉や魚、日配品を入手してから予算の残りで買うクセを。

教えてくれたのは……今野 保さん●全国のスーパーマーケットを年間1000店舗以上訪問している、ショッピングアドバイザー。生活者の立場に立った店舗運営を提案する一方、安く賢く買い物をする知恵を発信している。

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