連覇を目指すフランスがポーランドを撃破! エンバペは2発で得点ランク単独トップに

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2022年12月05日 02:29  サッカーキング

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エンバペ(左)とジルー(右)で3得点 [写真]=Icon Sport via Getty Images
 FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が4日に行われ、フランス代表とポーランド代表が対戦した。

 4年前の前回大会で王者に輝いたフランス代表にとって、史上3カ国目となる連覇を目指す決勝トーナメントの戦いが始まる。グループDではオーストラリア代表、デンマーク代表に連勝を遂げ、大会全体でも一番乗りで決勝T進出を決めた。最終戦では大幅ターンオーバーの影響もあってチュニジア代表に0−1で敗れたものの、首位でグループステージを終えていた。一方、ポーランド代表はメキシコ代表との初陣をスコアレスドローで終えたものの、第2節では“エース”のロベルト・レヴァンドフスキがワールドカップ初ゴールを決め、サウジアラビア代表を2−0で下した。最終節ではアルゼンチン代表に敗れたものの、得失点差でメキシコ代表を上回り、グループ2位に。1986年のメキシコ大会以来となるグループ突破を果たしていた。

 フランス代表は大幅ターンオーバーを敢行していた影響もあって、前節からスターティングメンバーを9名変更。ラファエル・ヴァラン、オーレリアン・チュアメニのみが連続して先発に名を連ねた。一方、ポーランド代表は2名を入れ替え。ヤクブ・カミンスキ、セバスティアン・シマンスキの2名が第1節以来のスタメンに並んだ。

 試合は序盤からフランス代表がボールを握り、両翼のスピードを生かした攻撃を披露する。10分にはキリアン・エンバペが縦に突破してクロスボールを送ると、ファーサイドでボールを受けたウスマン・デンベレがフィニッシュまで持ち込むも、DFにブロックされてしまう。13分にはペナルティエリア手前でボールを持ったチュアメニがコンパクトな振りからミドルシュートを狙うも、ここはGKヴォイチェフ・シュチェスニーの横っ飛びセーブに阻まれた。

 対するポーランド代表は21分、高い位置でクリアボールを拾ったレヴァンドフスキが、左足でミドルシュートを狙うも、シュートは枠の外へ外れた。その後はフランス代表がより多くのチャンスを作り出し、29分には高い位置でボールを奪ったアントワーヌ・グリーズマンがスルーパスを送ると、反応したデンベレがGKとDFの間に絶妙なスピードのボールを通す。最後はオリヴィエ・ジルーが合わせたものの、ジャストミートせず。先制点とはならなかった。35分には高い位置でのボール奪取からエンバペにボールが渡り、鋭い切り替えしから左足フィニッシュを狙ったが、GKシュチェスニーが弾き出した。

 ポーランド代表は38分にビッグチャンスを作り出す。バルトシュ・ベレシンスキがプジェミスワフ・フランコフスキとのワンツーで左サイドを突破。マイナスのスペースへ折り返すと、最後はピオトル・ジエリンスキがフィニッシュ。こぼれ球をヤクブ・カミンスキが狙ったものの、ゴールライン上でDFに防がれ、チャンスを得点に繋げられなかった。

 均衡が破れたのは44分。ペナルティエリア手前に引いてボールを引き出したエンバペからのパスにジルーが反応。ボックス内で難しい体勢ながらもファーサイドに流し込み、フランス代表が先手を取ってハーフタイムに突入した。

 後半に入ってもグリーズマンが攻守に存在感を発揮し、フランス代表が試合の主導権を握る。ポーランド代表も徐々に相手ゴールに迫る時間を作ったが、74分にフランスが決定的な追加点を記録。自陣ペナルティエリア内でポーランド代表の攻撃を食い止めたところから、グリーズマンが前線のジルーに浮き球のパスを送る。右へ展開するとデンベレが持ち運び、ボールは逆サイドへ。ペナルティエリア手前でボールを受けたエンバペは、フリーの状態で強烈なミドルシュートを叩き込んだ。エンバペの4ゴール目で、フランス代表がリードを広げた。

 勢いを増したフランス代表は90分、途中出場のマルクス・テュラムが深い位置からボールを繋ぐと、エンバペが強烈な一撃を叩き込む。得点ランキングで単独トップに躍り出る今大会5ゴール目は、母国の勝利を決定付ける大きな得点となった。

 後半アディショナルタイムにはポーランド代表が反撃。左サイドからのクロスボールをレヴァンドフスキが頭で落とすと、アルカディウシュ・ミリクがオーバーヘッドを狙ったが、ここはGKウーゴ・ロリスがゴールを許さない。直後にはPKを獲得。レヴァンドフスキのキックは1度はGKロリスにキャッチされてしまうが、このPKがやり直しとなり、今度はレヴァンドフスキが落ち着いて逆を取る。最後の最後に1点を返した。

 試合はこのままタイムアップ。勝利したフランス代表は3大会連続で準々決勝に駒を進めることが決まった。一方、3位に輝いた1982年スペイン大会以来のベスト8入りを狙っていたポーランド代表は、ここで無念の敗退となっている。

 フランス代表は10日、準々決勝でイングランド代表とセネガル代表の勝者と対戦する。試合は日本時間で28:00(11日の4:00)にキックオフ予定だ。

【スコア】
フランス代表 3−1 ポーランド代表

【得点者】
1−0 44分 オリヴィエ・ジルー(フランス代表)
2−0 74分 キリアン・エンバペ(フランス代表)
3−0 90分 キリアン・エンバペ(フランス代表)
3−1 90+9分 ロベルト・レヴァンドフスキ(PK/ポーランド代表)

【スターティングメンバー】
フランス代表(4−2−3−1)
GK:ロリス
DF:クンデ(90+2 ディサシ)、ヴァラン、ウパメカノ、T・エルナンデス
MF:ラビオ、チュアメニ(66分 フォファナ);デンベレ(76分 コマン)、グリーズマン、エンバペ
FW:ジルー(76分 テュラム)

ポーランド代表(4−1−4−1)
GK:シュチェスニー
DF:キャッシュ、グリク、キヴィオル(87分 ベドナレク)、ベレシンスキ
MF:クリホヴィアク(71分 ビエリク);カミンスキ(71分 ザレフスキ)、ジエリンスキ、シマンスキ(64分 ミリク)、フランコフスキ(87分 グロシツキ)
FW:レヴァンドフスキ

このニュースに関するつぶやき

  • トーナメントに入ってから……強豪がブレずに強豪ですね
    • イイネ!2
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