メルセデスF1、故ニキ・ラウダをたたえる『ラウダ・ドライブ』をお披露目。ファクトリー前の通りを改名

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2022年12月05日 05:50  AUTOSPORT web

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メルセデスF1チームがファクトリー前の通りに『ラウダ・ドライブ』と名付ける
 メルセデスAMGペトロナスF1チームは、イギリス・ブラックリーに位置するテクノロジーセンターの道路を、3度のF1ワールドチャンピオンであり、チームのノンエグゼクティブチェアマンを務めたニキ・ラウダにちなみ、『ラウダ・ドライブ』という名称に変更したことを明らかにした。

 この場所は元々エイドリアン・レイナードの所有地で『レイナード・パーク』という名称だったが、メルセデスは、昨年ここを購入したことに伴い、ブラックリーのファクトリーを通る道に、地元当局およびラウダの家族の承認を得て、『ラウダ・ドライブ』という新しい名称をつけることを決めた。

 1975年、1977年、1984年のF1チャンピオンであるラウダは、2012年にメルセデスF1チームのノンエグゼクティブチェアマンに就任。当時マクラーレンに所属していたルイス・ハミルトンとメルセデスの契約に一役買った。長くメルセデスでの役割を務めたラウダだが、2019年に70歳でその生涯を終えた。

「ノンエグゼクティブチェアマンのニキは、我々チームにとって不可欠な存在であり、2019年5月に彼が死去したことで、我々のなかには大きな空白が残されている」とメルセデスの声明には記されている。

「多くの人々にとって、彼はF1の象徴であり世界チャンピオンであるだけでなく、我々のスポーツの中心にいる最愛の同僚であり友人だった」

「我々のブラックリーのファクトリーにある道は、ニキにちなんで『ラウダ・ドライブ』と名付けられ、今後何年にもわたって彼のレガシーを伝え続ける」

『ラウダ・ドライブ』と記された新しい標識をチームメンバーたちに披露した際に、チーム代表兼CEOであるトト・ウォルフは次のように語った。

「『ラウダ・ドライブ』のお披露目を行うことができて非常に光栄だ。この発表を大勢のチームメンバーが見に来てくれたのもよかった」

「我々の親愛なる友人で同僚であるニキは、我々が大騒ぎすることを望まないだろうが、この道路に彼にちなんだ名前がつけられたことは誇りに思ってくれるだろう」

「彼と一緒に仕事ができたことは我々にとって特権だった。私は彼を自分の親友のひとりと呼ぶことができることを幸運に思う。彼は我々の成功に多大な貢献をしてくれた人物であり、私にとっては最高のスパーリングパートナーであり、非常に優れたノンエグゼクティブチェアマンであった」

「彼がいないことが本当に寂しい。私の友人として、チームのチェアマンとして、今もここにいてくれたらいいのに、と思う。なぜなら今年は彼に尋ねたいことがたくさんあったからだ。彼のレガシーはさまざまな形で生き続ける。だが、多くの人々が今後何年にもわたって『ラウダ・ドライブ』を受け継いでいくというのは特別なことだ」


 メルセデスは、2022年型マシンが期待していたパフォーマンスを発揮しなかったことで、非常に苦しいシーズンを送った。

「チームは限界まで努力し、コース上でもそれ以外でも多くの課題を克服しなければならなかった」とチームの声明には記されている。

「ニキの最も有名な言葉のひとつが真実を示している。『成功からは何ひとつ学べない。失敗と挫折から結論を導き出すことができるのだ』」

「2022年は結論に満ちたシーズンだった。チームにとって過去10年間で最もチャレンジングな年を過ごした我々は、2023年にグリッド最前線に戻ることを目指して、『ラウダ・ドライブ』の道の終わりで夜中まで懸命に働く。今の我々にとってそれが何よりもふさわしい振る舞いだ」

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