岩手県・山田町が公式ツイッターで「注意喚起」 映画「すずめの戸締まり」聖地巡礼者の急増のため

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2022年12月05日 20:20  Jタウンネット

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山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより

新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」が大ヒット上映中だ。

作中で主人公が訪れる旅先の一つが、岩手県の三陸海岸にある小さな駅に似ているとのうわさが、ツイッターユーザーの間でささやかれている。

そんな動きに呼応するかのように、2022年11月23日、岩手県沿岸中部に位置する山田町の政策企画課が公式ツイッターアカウント(@yamada_ijuteiju)で、次のような画像を投稿し、話題になった。

山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより
山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより

「山田町へご訪問予定の皆様」に向けたメッセージは、「本格的な冬の訪れを前にして、連日寒い日が続いている。風邪をひかないよう、万全の装備でお越しください」、と呼びかけている。

その優しさもさることながら、縦読みすると、「アリがとう」となっているのも、洒落ている。

このメッセージを発信したきっかけは? そして、その狙いは?  Jタウンネット記者は、山田町政策企画課に聞いてみた。

三陸鉄道リアス線織笠駅には、常に巡礼者が!

山田町政策企画課の担当者によると、アニメ映画「すずめの戸締まり」に登場する風景が山田町内にある三陸鉄道リアス線「織笠駅」に似ているとして、全国からファンが訪れている。

「織笠駅には、気になって休日になるたび様子を見に行っていますが、つねに聖地巡礼と思われる方がいる状況です」

と、担当者は語る。

無人の同駅には、「すずめの戸締まり」のポスターも貼られている(山田町・政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより)
無人の同駅には、「すずめの戸締まり」のポスターも貼られている(山田町・政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより)

ツイート投稿のきっかけについては、こう語った。

「話題になり始めた時期が寒さの厳しい冬にさしかかる前で、すでに肌寒かったため、これから初めて訪問する方にとっての感想が『山田町は寒い』になってしまうのではないかという心配がありました。
巡礼者の方は遠方から来られる方も少なくないため、せっかくの思い出が台無しになってしまわないようにという気持ちで考えました」(山田町政策企画課担当者)
山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより、添えられたのは「新海誠監督(@shinkaimakoto)作品のような空」というつぶやき
山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより、添えられたのは「新海誠監督(@shinkaimakoto)作品のような空」というつぶやき

12月1日午前8時時点で、山田町の気温は摂氏3度(ちなみに編集部のある東京都千代田区は同時刻、摂氏11.5度だった)。「楽しい思い出が『山田町は寒かった』で台無しにならないように」という思いに助けられる人は、きっと多いはずだ。

「巡礼者」へのオススメは?担当者に聞く

担当者の優しさはツイッターユーザーにもしっかり伝わったようで、ツイートには、3700件を超える「いいね」(12月1日時点)のほか、引用リツイートなどでこんな声が寄せられている。

「寒い時期に温かいお言葉」
「なんか注意喚起とかそういうツイートかと思ったら山田町優しさしかなかった」
「やさしい世界」

そんな反響について担当者は、

「想像以上に反響があり驚いています。いいね!と一緒にリツイートしてくれる方が多くてありがたいです。町の印象を悪くしたくないという理由だったにもかかわらず、『山田町優しい』というコメントが多くついたのは意外でした」

と語った。

山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより、町のシンボル大島(左、通称オランダ島)と小島(右)
山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより、町のシンボル大島(左、通称オランダ島)と小島(右)

ところで、聖地巡礼が目的で訪れた観光客が、他に心掛けたほうが良いことはないだろうか。担当者に聞いてみると「せっかく山田町に来られたのに織笠駅だけ見て帰るのはもったいない!」。

「他にもモデル地があると思うので、記憶を頼りに町のいろいろなところを散策してみてほしいです」(山田町政策企画課担当者)

何気ない日本の風景をこのうえなく美しく捉えている点が、新海作品の特長と言えるが、山田町付近の三陸海岸は、実際に見てもひときわ美しい。

ここが東日本大震災による津波がもたらした大きな被害を思い起こすと、複雑な想いもよぎるかもしれない。だが、復興をめざす前向きな地元の人々とのふれあいも貴重な体験となるだろう。

まるでカレー?真イカの腑煎り(山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより)
まるでカレー?真イカの腑煎り(山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより)

食もまた、山田町の魅力の一つだ。山田港に水揚げされた真イカの料理「腑煎り(ふいり)」は、コクがあって、この時期のおすすめらしい。

「山田町は人口に対して飲食店が多い町と言われています。新鮮な魚介類はもちろんのこと、ラーメン、焼き肉、グラタンetc......。登場人物も食べたかもしれない、あったか〜いご当地料理を皆さんも味わってお腹いっぱいで帰っていただきたいです」(山田町政策企画課担当者)

なお、山田町には何にでもイクラをのせる傾向もあるらしい。イクラ好きには朗報だろう。

「#何にでもイクラを載せるという風潮」(山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより)
「#何にでもイクラを載せるという風潮」(山田町の政策企画課公式アカウント(@yamada_ijuteiju)のツイートより)

これから聖地巡礼を計画中の読者は、防寒対策を万全に準備したうえで町内を歩き回り、温かくて美味しい料理もたっぷり味わって、楽しんでいただきたい。

このニュースに関するつぶやき

  • 聖地巡礼といえば『天地無用!魎皇鬼』。「鬼の差し上げ岩」や「太老神社」を観光してきたよ
    • イイネ!10
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