デヴィッド・ベッカム、「アースショット賞」授賞式出演に酷評「まったくの偽善者だ」「冗談じゃない」

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2022年12月06日 11:42  Techinsight Japan

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会場のグリーンカーペットに登場したデヴィッド・ベッカム(画像は『The Earthshot Prize 2022年12月3日付Instagram「The @PrinceandPrincessofWales arrive alongside presenters @shailenewoodley
デヴィッド・ベッカム(47)が、米ボストンで開催した第2回「アースショット賞(Earthshot prize)」授賞式にプレゼンターとして出演した。ウィリアム皇太子が主催する同賞は地球環境問題を解決する団体を称えるもので、ゲストやスタッフ、会場にはサステナブルな配慮が定められていた。しかしデヴィッドがプライベート機や豪華クルーザーを多用したり、人権問題で揺れるカタールでのW杯の大使に就任したことから、SNSでは非難の声が殺到してしまった。

現地時間2日、米マサチューセッツ州のボストンで、ウィリアム皇太子が主催する「アースショット賞」第2回授賞式が開催された。

2020年にウィリアム王子(当時)がローンチした同賞は、地球の環境問題を解決するための革新的な提案をする5団体や人々に賞金を授与するプロジェクトだ。

同賞は声明文で、今回の授賞式について「現場で働くチームやクルーに至るまで、制作のあらゆる側面にサステナビリティへの配慮が織り込まれています」とエコフレンドリーであることを述べていた。

会場となったボストンの「MGMミュージックホール」にはグリーンカーペットが敷かれ、ケータリングや照明器具、移動手段などのすべてが環境に配慮された。さらにゲストは、リサイクルした衣装を着ることが期待されていた。

この日デヴィッド・ベッカムは、黒いタキシード姿で会場に到着。式典前のバックステージでウィリアム皇太子夫妻と対面すると、キャサリン皇太子妃にキスで挨拶する場面も目撃された。

式典が始まると、デヴィッドが「Build a Waste-free World(廃棄物のない世界の創成)」部門の賞を授与するためステージに現れ、スピーチを行った。

司会者が「サッカーのピッチを飾った最も偉大な選手の1人であり、ユニセフ(国連児童基金)の熱心な大使」と紹介すると、デヴィッドは「みなさん、こんばんは。ウィリアム皇太子から今年のアースショット賞への参加を依頼され、光栄に思っています」と述べ、こう続けた。

「今、私は楽観主義者であります。なぜなら人間は共同作業をすれば、素晴らしい創造性を発揮することができるからです。」

そして「私達は、芸術、音楽、映画、そしてもちろんスポーツの中に美を創造し、この厳しい世界で安らぎを与えてくれるものを創造しています」と加えた。

さらに「しかし私達は廃棄物も生み出しており、年間3億トン以上のプラスチックを作っています。これを重さにすると、地球上のすべての大人に相当します」と話した。

この後、海藻によるプラスチックパッケージの代替品を製造する英国の企業「Notpla」の受賞を発表し、同社の功績を称賛した。

デヴィッドは、現在開催中のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会のアンバサダーに就任した。しかしカタールは人権問題が批判されていることから、巨額の契約を締結したデヴィッドにも非難が集中していた。デヴィッドは大会中にカタールに滞在していたが、先月29日にはロンドンを歩く姿が目撃されていた。

そんなデヴィッドが渡米して環境問題を解決する同イベントに出演したことに、SNSではまたもや批判の声が高まったのである。デヴィッドは、プライベート機や豪華クルーザーを所有することでも知られている。

そのため人々は、「ベッカムはこの件に関わるべきではない。彼は史上最大の二酸化炭素排出量を誇るワールドカップの大使だ。まったくの偽善者だ」「プライベート機を多用するベッカムが、地球環境解決の賞を授与するの? 冗談じゃないわ!」「デヴィッドは、今年何回プライベート機で長距離飛行したんだ。彼の妻はデパートよりも多くの洋服を所有してる。それなのに環境に優しくと説いてるんだよ」などとコメントしている。

画像は『The Earthshot Prize 2022年12月3日付Instagram「The @PrinceandPrincessofWales arrive alongside presenters @shailenewoodley」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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