さらに速く進化! 「G-Tune PP-Z」でRaptor Lakeこと第13世代Coreプロセッサを試す

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2022年12月06日 12:32  ITmedia PC USER

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マウスコンピューターの「G-Tune PP-Z [Windows 11]」は、ハイエンドゲーマー向けのゲーミングPCだ。最新のCore i7-13700KFと、NVIDIA GeForce RTX 3070を搭載し。ハイレベルのゲーミング体験を味わえる

 Intelから、開発コード名「Raptor Lake-S」こと第13世代Coreプロセッサが投入された。2種類のコアを使うハイブリッド構造を採用するという大きな変化を果たした前世代から、さらに進化を果たしたCPUだ。ゲームの高フレームレート維持に効きやすいキャッシュが増量されたこともあり、ゲームユーザーにとっては注目の存在だろう。



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 早速、その第13世代Coreプロセッサを搭載したゲーミングPC「G-Tune PP-Z [Windows 11]」がマウスコンピューターのG-Tuneシリーズから登場している。実機を入手したので、その魅力をじっくり見ていこう。



・「第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake)」登場



・Eコアとキャッシュの増量でより強く! 第13世代Coreプロセッサの実力をチェック



・デスクトップ向け「第13世代Coreプロセッサ」はどんな感じ? 



・第13世代Coreプロセッサ採用BTOデスクトップPCが各社から発売



●大容量キャッシュがゲームに効く第13世代Coreプロセッサを搭載



 この第13世代Coreプロセッサは、先代同様、性能優先のPコアと電力効率優先のEコアを組み合わせたハイブリッド構造を継承しつつ、Eコアの増量、キャッシュメモリ容量の増加、動作周波数向上などのスペック強化が行われている。



 第13世代Coreプロセッサの進化点は第11世代から第12世代への変化と比べると地味ではあるが、いずれもゲームにおいては効果的に作用しやすい要素だ。特にキャッシュメモリの大容量化は高フレームレート維持に効きやすいという傾向があり、ゲームユーザーにとっては注目の存在だろう。



 本製品が搭載するCore i7-13700KFは、Pコアが8コア16スレッド、Eコアが8コア8スレッドで合計16コア24スレッドの構成となるハイエンドモデルだ。先代の同格モデル(Core i7-12700KF)と比べてEコアが4基増え、L2キャッシュは合計で12MB、L3キャッシュは5MB増えている。また、Pコア、Eコアともに最大周波数も高くなっている。



 一方で、ブースト機能のリミッター電力であるMTP(Maximum Turbo Power)は190Wから253Wへと増えており、性能を引き出すためには高度な冷却が必要になっているが、その点は本製品では不安ない。CPUクーラーには、360mmラジエーター付きの水冷クーラーを標準で装備する。熱伝導効率が空気の20倍以上もある冷却液を利用して効果的な熱移動を行い、3連ファンを備えた大型のラジエーターで強力に冷却できるようになっている。



●メモリやストレージも高速仕様! BTOでのカスタマイズも可能



 メモリとストレージも高性能なパーツを採用している。メモリはDDR5-4800、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のSSDと、性能にこだわった構成だ。



 BTOでのカスタマイズに対応しており、メモリは最大128GB(32GB×4)まで搭載できる。ストレージは、2基のM.2 SSD(PCIe 4.0x4対応)と3.5インチHDDの最大トリプル構成が可能だ。M.2 SSDについては、それぞれ最大2TBまで、PCIe 4.0x4対応SSDの中でも高性能なSamsung PM9A1を指定することもできる。



 次に、グラフィックスカードやケース回りを見ていこう。



●高解像度でのプレイが可能なNVIDIA GeForce RTX 3070を搭載



 グラフィックスカードには、NVIDIA GeForce RTX 3070(グラフィックスメモリは8GB)を搭載している。現行のほとんどのゲームをWQHD解像度(2540×1440ピクセル)、高画質設定でのプレイが可能だ。タイトルによっては4K解像度(3840×2160ピクセル)でも実用的なプレイ可能な描画性能を備える。



 光の軌跡をトレースすることでリアリティーのある表現を行う「リアルタイムレイトレーシング」、AIを活用してレンダリング負荷を軽減する「DLSS」「DLSS 2.0」にも対応している。



 クリエイティブでも積極的に活用されており、プレビューの描画、レンダリング、エンコード、AIを活用した超解像度や自動フレーミング調整など、さまざまな処理を高速化できる。



●高級感あるフルタワー型ボディーを採用



 G-Tune PP-Zは、G-Tuneシリーズのハイエンドモデルではおなじみのフルタワー型モデルを採用する。具体的なボディーサイズは、約220(幅)×490(490)×501(高さ)mm(突起部含む)、重量は約16.9kgだ。



 大柄で重量もあるぶん、拡張性や冷却効率に優れる。大型の水冷クーラーとグラフィックスカードも余裕を持って収まる内部空間を確保する。水冷クーラーのラジエーターを上部に搭載しつつ、底面部分に大きく吸気口を開けることで、暖められた空気が上昇していく性質を利用して、底面からファンのある上方へと流れるエアフローを効果的に作り出している。ハイエンドクラスのパーツを安心して長く運用することを想定した設計だ。



 デザインや質感の高さも強調できるポイントだろう。クリアブラックの強化ガラスとレッドのアルマイト塗装のアルミニウムを組み合わせたフロントパネルは、存在感が抜群だ。吸気口やスタンドなど細部まで上質な処理が行き届いており、高級なオーディオシステムのような存在感に仕上げられていて、しっかりと所有欲を満たしてくれる。なお、オプションでは、中身がほんのりと見えるスモーク仕様の強化ガラスサイドパネルも用意されている。



 続いてベンチマークテストで本機の性能を確かめてみよう。



●最大20Gbps対応のUSB Type-Cや2.5GBASE-Tの有線LANを標準装備



 Intel Z790チップセットを搭載したマザーボードは、マルチフェーズの電源回路を搭載した高耐久設計で、CPUソケット回りに並ぶ多数のチョークコイルが印象的だ。大型のヒートシンクも装着されており、ハイエンドCPUの高負荷運用に耐える設計になっている。



 USBは背面と前面合わせて合計で11基を搭載しており、背面には、USB 3.2 Gen 2 x2(20Gbps)に対応したUSB Type-Cポートも備える。有線LANは2.5GBASE-T対応で、一般的な1000BASE-Tの2.5倍の速度で通信できる高速仕様だ。



 また、標準でスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを搭載している。必要な人にとっては、別途外付けで接続しなくても使えるのは便利だろう。BTOで削除することはできないが、ボディーと一体化して内蔵されているので邪魔になることはない。



●ライトユースからクリエイティブ用途まで死角のないパフォーマンス



 ベンチマークテストのスコアを見よう。定番テストのスコアについては、参考として、2022年9月にレビューした第12世代Coreプロセッサ搭載モデル「DAIV Z3-A380」のスコアも掲載している。



 CPU性能がストレートに出るCINEBENCH R23は、全スレッドレンダリングのCPUスコアで25583pts、CPU(シングルコア)スコアで2117ptsだった。さすがは新世代のハイエンドモデルというスコアで、比較対象も圧倒している。



 メモリやストレージも高速仕様だけに、システムの総合性能を見るPCMark 10のスコアも極めて優秀だ。日常操作の「Essentials」やオフィス作業の「Productivity」などライトな処理でも比較対象を上回り、コンテンツ制作の「Digital Content Creation」では大きくリードしている。



 その他の定番テストの結果はご覧のとおり。今回は、Lightroom ClassicでのRAW現像テスト、Premiere Proのエンコードテストも実施してみたが、いずれも比較対象を圧倒する実力を見せた。特にLightroom ClassicのJPEG出力では比較対象に大差を付けているが、高速メモリの採用とCPUのキャッシュ効果がてきめんに現れていると思われる。



 最後に、ゲームタイトルごとのスコアをチェックする。



●実際のゲームタイトルでハイレベルのゲーム体験を実証



 実際のゲームベースのテストを見てみると、「FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク」では、4K解像度でも「快適」評価だ。より描画負荷の高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク」でも、DLSS利用時は4K解像度で「快適」評価だった。



 「Far Cry 6」ではWQHDでの最高画質で最低フレームレート96fps、さらにDXR拡張を有効にし、ウインドウモードをボーダレスにしても最低フレームレートが77fpsと快適にプレイできるスコアをマークした。「アサシン クリード ヴァルハラ」でも、WQHDの最高画質設定でフレームレートの低位0.1%が63fpsと、こちらも快適なプレイが可能な結果だ。



 「レインボーシックス エクストラクション」は、フレームレートが重視されるタイトルだ。フルHD(1920×1080ピクセル)の最低画質設定(ウルトラ低)で最低フレームレートが259fpsと、リフレッシュレート240Hzが出せるディスプレイをフルに生かしたプレイができそうだ。



●ハイレベルのゲーミング体験ができるゲーミングPC



 これまで見てきたように、最新の第13世代Coreプロセッサを採用したG-Tune PP-Zは、画質自慢のゲームも高フレームレートでプレイしたいゲームも存分に楽しめるパフォーマンスを持っている。



 価格は35万9800円(税込み/送料別、以下同様)だが、12月14日午前10時59分前行われている「冬のボーナスセール」期間中なら、31万9800円で購入できる。



 フルHD環境からより高解像度の環境へステップアップしたい人、あるいはeスポーツ系のタイトルを高フレームレート/高リフレッシュレート環境でプレイしたい人などにピッタリの製品だろう。


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