NHK次期会長・稲葉延雄氏、改革に「生き残りをかけた努力」 デジタル化への展望語る

0

2022年12月06日 19:11  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

会見を行った稲葉延雄NHK次期会長 (C)NHK
 NHK次期会長を務めることが発表された元日銀理事でリコー経済社会研究所参与の稲葉延雄氏が6日、同局で会見し所信表明を行った。

【表】年末の風物詩『紅白歌合戦』出場歌手一覧

 冒頭、稲葉氏は、民間企業での経験として「現下の“デジタル化”の大きなうねりのなかに、あらゆる企業が経営を翻弄されている。生き残りをかけて、各社とも努力していることを目の当たりにした」とし、「メディア放送各社、NHKもまったく例外ではない。生き残りをかけた努力がまさに問われている状況」と視聴環境の変化について指摘。

 続けて、公共放送としての使命にも言及し「国民の皆さまの信頼を得るためには、まず制作する人が公共の使命感に基づいて番組制作に邁進できる組織を作っていくこと。その上で、NHK職員が質の高いコンテンツを制作し続けることを可能にする強靭な財務体質が次に大事になる」と展望。「私がその先頭に立ってやっていくことができれば、この先NHKが生き延びていけるのではないかと思う」と決意を語った。

 放送におけるデジタル化の潮流にどう対応していくのか、記者からも質問が相次いだ。これに稲葉氏は「(視聴者の)ニーズを踏まえて、踏み出す部分は踏み出していく。方向として、(デジタル化・インターネット視聴の)ニーズは明らかにあると考える必要がある」と見解。

 来年秋には受信料値下げも実施されるなか、段階的なダウンサイジングの経営になるか問われると「これだけデジタル化の動きが大きくなっているので、効率的な経営に資するようなイノベーションが含まれているかもしれない。新しいテクノロジーの変化を見ながら、それを経営にくむことによって、単なるダウンサイジングではなく、広いメニューをもって強靭な財務の構築を導けるのではないかと、少し楽観的に見ている。デジタル化の波をうまく使うことによって財務の安定化を導けるのではないか」と、新たなテクノロジーに積極的に向き合う方針を改めて強調した。
    ニュース設定