日本代表、森保監督は“続投”するのか「さらに上」目指すなら外国人監督にすべきの声も

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2022年12月07日 18:00  AERA dot.

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サッカー日本代表の森保一監督
 サッカー日本代表はカタールで行われているワールドカップ(W杯)で国中を興奮の渦に巻き込んだ。初のベスト8進出をかけた決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦に敗れ「新しい景色」を見ることはできなかったが、グループリーグでは強豪のドイツ、スペインを下す、番狂わせを演じた。


【写真】2026年W杯で日本代表の中心となる選手はこちら!(MF・FW編) そして、今大会の躍進により日本サッカー協会は、2018年のロシア大会後からチームを指揮する森保一監督に続投のオファーを出すという報道がされた。これまで日本代表の監督はW杯を節目に基本的には4年おきに代わってきたが、新たに2年の契約延長を提示する方向だという。


 続投に関しては賛否両論あるが、サッカー関係者の間では日本人監督を望む声は多いようだ。


「最近は変化も見られるが、サッカー協会自体が日本人監督を好む傾向はある。仮に外国人監督を招聘する場合でも、国内での実績を重要視する。保守的な国民性の影響もあるのかもしれない。世界を舞台に戦うナショナルチームとしてはあまり良くない傾向かもしれないですが……」(国内サッカー雑誌編集担当)


 代表チームを外国人の監督が指揮することも珍しくないが、多くの外国人監督に共通するのが来日から時間が経ってから代表監督に就任しているということ。1992年に外国人初の代表監督となったハンス・オフト氏は、1982年にコーチとして来日してから10年目に就任。同じくジーコ氏は、1991年に鹿島アントラーズの前身である住友金属に選手として来日し、監督になったのは2002年の日韓W杯後だ。イビチャ・オシム氏も2003年にJリーグのジェフ市原(現千葉)の監督として来日してから4年目となる2006年の就任だった。


「多くの改革が行われているサッカー協会だが、根本には保守的な面も残っている。実績ある外国人監督には強烈なカリスマ性と同時にクセもある。唯我独尊で扱いにくいことも多い。また契約に関する面で面倒なこともある。フィリップ・トルシエ氏やハビエル・アギーレ氏のことがトラウマになっている部分も多少あるのではないか」(国内サッカー雑誌編集担当)


 1998年に就任したトルシエ氏は対戦相手などを含めた強化方針に口を出すこともあった。また、2014年に就任したアギーレ氏は過去の八百長に関与した疑いで任期途中での解任となった。代理人を含めた売り手側の思惑通りに契約させられた苦い経験として記憶に残っている。ロシア大会前には「選手とのコミュニケーション不足」で解任されたハリルホジッチ氏の例もある。協会側には、日本とは縁のない、外国人監督に対する“トラウマ”も存在するようだが……。


「協会関係者も経験を積んで(人選で)失敗をする可能性は少なくなっている。ネット社会となり、世界中の情報がリアルタイムで入手できる時代になった。(監督選びの)選択肢も増え、候補となった人物や代理人とコンタクトをとるのもかつてに比べ容易になった。外国人監督も当然、選択肢へ入れるべき」(サッカー関連エージェント関係者)


 これまでもW杯の終了後には海外の大物監督の就任が噂されたことは少なくない。前回のロシアW杯後には元ドイツ代表監督ユルゲン・クリンスマン氏の名前が候補として浮上。「どういったサッカーを見せてくれるのか」と大きな話題を呼んだ。


「日本代表の目標はアジアではなく、世界で勝つこと。外国人監督の良さは世界舞台での経験、実績の豊富さとネームバリュー。現役時代を含めた数多くの修羅場体験がチームに好影響を与えるはず。監督自身の知名度を生かして強豪国とのテストマッチを組むこともできる。日本人監督より一段上の舞台で強化を積めるはず」(欧州在住スポーツライター)


 結果的にはW杯で勝ち進むことはできなかったが、2010年から日本代表を指揮したザッケローニ監督は強豪相手にも攻撃的なサッカーを展開をし、日本代表の可能性を示した。今回のW杯では2つの“ジャイアントキリング”を達成して結果は残したが、グループリーグ第2戦のコスタリカ戦では、守備的な相手を崩せず、少ないチャンスをものにされて敗れた。さらに上に行くには、時にリスクをいとわずゴールを狙う攻撃的な姿勢も必要で、それには外国人監督が適任だという意見もある。


「日本サッカー協会が2050年の世界一を本気で目指すなら、外国人監督に任せて世界で勝てるサッカーを目指すべき。ビクトル・フェルナンデス(スペイン)、ジネディーヌ・ジダン(フランス)など、現時点でフリーの名将も市場に残っている。こういった人材が他国の代表や、クラブチームに取られないうちに動くべき」(欧州在住スポーツライター)


 ドイツ、スペインの撃破など、歴史的快挙を成し遂げたカタール大会での健闘は素晴らしかった。だが、森保監督が率いたチームは日本らしいサッカー、「ジャパンズウェイ」を確立できたかは疑問符が残る。元来日本のサッカー界は外国人の監督やコーチなどの助けを借りて成長してきた部分もある。果たして次期監督は誰が務めるのか。今後の動向に注目したい。


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