モロッコに屈したスペイン、主将のブスケツ「残酷にもPKで…」代表引退は明言を避ける

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2022年12月07日 23:28  サッカーキング

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モロッコ戦にフル出場し、PKキッカーも務めたブスケツ [写真]=Getty Images
 FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が6日に行われ、スペイン代表はPK戦の末にモロッコ代表に敗れた。試合後、スペイン代表のキャプテンを務めるセルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)がコメントを残した。カタールに本拠地を構えるスポーツメディア『BeIN Sports』が伝えている。

 グループEを日本代表に次ぐ2位で突破したスペイン代表は、ラウンド16でグループFを首位で通過したモロッコ代表と対戦。試合はスペイン代表がボールを握る構図となったものの、モロッコ代表もコンパクトな守備でチャンスを与えない。120分間が経過してもゴールネットが揺れることはなく、試合の決着はPK戦に委ねられた。後攻のスペイン代表は1人目のパブロ・サラビア(パリ・サンジェルマン/フランス)が右ポストに当てて失敗し、2人目のカルロス・ソレール(パリ・サンジェルマン/フランス)のキックはGKボノ(ヤシヌ・ブヌ)(セビージャ/スペイン)に阻まれた。モロッコ代表は2人が成功、1人が失敗した中、ブスケツは3人目のキッカーとして登場。右足で狙ったキックはGKボノにコースを読まれ、3人連続の失敗に。モロッコ代表は4人目のアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン/フランス)がきっちりと仕留め、死闘に終止符を打っていた。

 試合後、ブスケツは「非常に残念だ。残酷にもPKで結果が決まってしまった」とコメント。「複雑な試合だったと思う。相手を消耗させ、裏を狙い、スペースを見つけようとしたが、ラストパスの精度が不足していた」と悔しさ露わにした。

 データサイト『Opta』によると、ブスケツはこの試合でワールドカップの出場試合数が「17」に到達。既に現役を引退した元同代表GKイケル・カシージャス氏、今回メンバーから漏れていたDFセルヒオ・ラモス(パリ・サンジェルマン/フランス)と並び、スペイン代表選手としてのワールドカップ最多出場試合数に並んでいた。現在34歳であることから今回をもって代表引退も囁かれる中、ブスケツは「今最も重要なのはチームのことだ。僕ではない」と明言を避けた。以下のように続け、決断を急がないことを明かしている。

「苦しい夜だったが、僕らは再び立ち上がり、この経験を次に活かさなければならない。今の代表チームには若い選手も多く、今回の経験は彼らの今後につながるだろう。我々は進化し続けなければならないんだ」
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