ある週の金曜日、里見くんがやってきました。私たちの部署では新人になりますが、新卒ではなく、入社4年目とのこと。
ひととおりの挨拶が終わった後、上司から里見くんの教育係をお願いされました。若い男性なんてほぼ接点がないので、どう扱っていいのかもよくわかりません。返事をためらってしまったのですが、上司にどうしてもと頼み込まれ、しぶしぶ受け入れました。
見た目は好青年。素直そうでやる気もある。でも何か違和感を覚えてしまうのは、気のせいなのでしょうか。それとも数々の修羅場も乗り越えてきた女として、母としての直感が何かを訴えているのでしょうか。一抹の不安を抱えながら、私と里見くんとの日々がはじまったのでした。
……いや、はじまってしまったのです。
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原案・編集部 脚本・rollingdell 作画・りますけ 編集・荻野実紀子