
昨今では、価値観の多様化などによりかつてのライフステージの常識が当てはまらない時代になってきました。そこで、全国の30代の男女1000人(男女各500人)にライフステージについて調査をしたところ、半数近い人が「結婚への意欲が低い」ことが分かりました。また、結婚、子供の教育、住宅購入などのライフステージに必要な金額については、約4割の人が「イメージできていない」ことも分かったそうです。
【グラフ】定年までに、どれくらいのお金が必要になると思いますか?…(調査結果を見る)
株式会社バイアンドホールド(神奈川県逗子市)が、「今後のライフステージに関するアンケート調査」と題して2022年11月にインターネット上で実施した調査です。
「必ずしも結婚する必要はない」と思う男性48%
まず、ライフステージの最初の大きな節目である「結婚」について聞いたところ、「結婚したい」(28%)、「できれば結婚したい」(26%)を合わせて54%の人が「結婚したい」と回答。その一方で、「結婚したくない(必ずしもする必要はない)」と回答した人は、「必ずしもする必要はない」(27%)と「結婚したくない」(19%)を合わせて46%という結果になりました。
これを男女別でみると、「結婚したくない(必ずしもする必要はない)」と回答した男性は48%、女性は44%となり、男女ともに結婚に対する意欲の低さがうかがえたといいます。
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「住宅を購入する?賃貸に住む?」→「わからない」が41%
次に、「将来、住宅を購入しますか。あるいは生涯、賃貸住宅に住み続けますか」と聞いたところ、「わからない」(41%)が最多に。以下、「(結婚後に)配偶者と相談する」(13%)、「迷っている」(12%)、「賃貸に住み続ける」(10%)と続きました。
同社は「住宅購入は結婚とも密接な関係がありますが、現在独身である事や結婚への意欲が低い割合が多いこともあり、住宅の選択に関して現実感を持つことができないのかもしれません」とコメントしています。
続いて、「結婚、子供の教育、住宅購入など今後のライフステージを見据え、定年までにどのくらいのお金が必要になると考えていますか」と聞いたところ、「考えたことがない」(26%)が最多となり、「わからない」(17%)が続き、合わせると43%の人が具体的な金額をイメージできていないことが判明。以下、「2000万円〜3000万円未満」(12%)、「1000万円〜2000万円未満」「3000万円〜4000万円未満」(いずれも8%)と1割前後で具体的な数値での回答が入りました。
また、「将来のための預貯金以外の資産運用」については、「資産運用を行っていないが関心がある」「関心はない」と回答した人がいずれも36%、「すでに資産運用を行っている」と回答した人は28%に留まる結果となりました。
最後に、「定年後は年金だけでは生活資金が足りないと言われています。どのように補いますか」と聞いたところ、「わからない」(27%)が最多だったほか、「現在、行っている運用を継続する」(22%)、「まだ先の事は考えていない」(18%)、「定年後も仕事をする」(13%)といった回答が上位に並び、「わからない」と「まだ先の事は考えていない」の合計が45%に上ったことから定年後の生活資金については、まだ視野に入っていないことがうかがえたといいます。
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