ADAC傘下のDTM、2023年カレンダーを発表。『1ドライバー・スプリント』を維持、タイヤはピレリに変更へ

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2022年12月09日 09:01  AUTOSPORT web

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ノリスリンクで行われた2022年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権
 これまでのプロモーターであったITRよりDTMドイツ・ツーリングカー選手権のブランド権を取得したADACドイツ自動車連盟が、DTMを頂点とした新たなピラミッド構造を明らかにした。また、同時に2023年のDTMシリーズのカレンダーも発表している。

 ADAC GTマスターズ、GT4ドイツ、TCRドイツを運営するADACだが、新たに加わるDTMは、これらのレースの頂点に位置付けられており1台あたりひとりのドライバーで戦う、スプリントレースフォーマットが維持されることになった。

 注目すべきは、プラチナにレーティングされるドライバーはGTマスターズには参戦できず、DTMにしか出場できないという点だ。

 さらに、2021年にDTMがGT3車両に移行して以来、AVLが行ってきたBoP(性能調整)のプロセス管理を、2023年からはGTワールドチャレンジなどを運営するSROモータースポーツ・グループが行うことになった。

 この変更に伴い、タイヤサプライヤーもミシュランからピレリへと変更され、GTマスターズと足並みを揃えることになる。

「DTMは国際的に高く評価されており、国境を越えて素晴らしい評判を得ている。しかし、DTMの中心はドイツだ」と、ADACスポーツ会長のゲルト・エンザー博士は述べている。

「商標権を取得した直後から、各チームが確実に計画を立てられるようにすることが、我々にとって大きな関心事だった」

「これを達成するためには、中核となる市場に焦点を当てることが重要だった。ADACは偉大な遺産を受け継ぎ、ヨーロッパのモータースポーツシーンにおける強力な国際ブランドとして、国を超えた魅力を持つDTMを今後も開催していくだろう」

「持続可能で未来志向の構造によって、我々はドイツのモータースポーツのための強力なプラットフォームを作り上げているのだ」

『DTMエンデュランス』と名付けられたADACのピラミッドの2層目には、GTマスターズとプロトタイプ・カップ・ドイツが位置付けられている。

 その下の階層は、GT4ドイツとTCRドイツのために確保されており、「プロ/アマ&ジュニアレベル」と表現されている。

 また、この発表に合わせてADACは、ドイツ、オーストリア、オランダで開催される8戦からなるDTMの2023年シーズンのカレンダーも発表した。

 開幕戦は5月26日〜28日にオッシャースレーベンで開催される。2015年まで定期的に訪れていたサーキットに、シリーズは戻ることとなる。

 同様に第2戦では2018年以来となるザントフォールトがカレンダーに復帰するほか、ザクセンリンクも新たに追加される。

 このほかノリスリンク、ニュルブルクリンク、ラウジッツリンク、レッドブルリンク、ホッケンハイムでの開催はすべて維持され、ホッケンハイムがシーズン・フィナーレの舞台となる。

■2023年DTMドイツ・ツーリングカー選手権カレンダー(2022年12月8日発表)
Rd.DateCircuit15月26〜28日オッシャースレーベン26月23〜25日ザントフォールト37月7〜9日ノリスリンク48月4〜6日ニュルブルクリンク58月18〜20日ラウジッツリンク69月8〜10日ザクセンリンク79月22〜24日レッドブルリンク810月20〜22日ホッケンハイムリンク

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