メゾンスペシャルから新ブランド「プランク プロジェクト」がデビュー、青山に旗艦店オープン

0

2022年12月09日 14:41  Fashionsnap.com

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com


(左から)プレスのmido氏、デザインチームを率いる渡邊倫子氏

Image by: FASHIONSNAP
 サザビーリーグ傘下で「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」を展開するMAISON SPECIALが、新ブランド「プランク プロジェクト(PRANK PROJECT)」を立ち上げ、2月4日に旗艦店としてオープンする青山店でデビューコレクションを披露した。メゾンスペシャルよりもターゲットとなる年齢層を引き上げ、「意外性」と「品の良さ」をミックスした「MIX MATCH ELEGANCE」を提案する。

 新ブランドの構想は約1年前にスタート。「悪ふざけ」を意味する「PRANK」を掲げた通り、デザインの効いたメゾンスペシャルを愛用してきた30代後半〜40代の女性が求める、遊び心のあるデザインを取り入れた上質なコレクションを展開する。シーズンテーマは設けず、デザインチームが「いま欲しい」と思うものをアイテムに落とし込んでいく。
 デビューコレクションとなる2023年春コレクションはアパレルにアクセサリーやバッグなどを加え、約90型をラインナップ。通常の着方とオフショルダーとしても着られる2way仕様のトレンチコートやシャツワンピースをはじめ、ベアトップやシアー素材を使ったトップスなど、ヘルシーで上品に見える大人の肌見せスタイルを豊富に揃えた。このほか、ユニセックスで着られるオーバーサイズのジャケットや、マニッシュなジャケットのセットアップ、ロゴの総柄パターンを施したニットやシャツなども用意している。ロゴをあしらったファスナーの引き手やボタン、メタルのプレートといった部品はすべてオリジナルで開発した。価格帯はメゾンスペシャルに対し、2〜3割ほど引き上げている。

 12月8日に展示会初日を迎え、関係者を招待しているが、モード誌の編集者など「来場者からの反応が良かった」とデザインチームを率いる渡邊倫子氏は手応えを語る。オーダーではボリューミーなトップスやシアーなカットソーが人気だという。コレクションは春、夏、秋冬の年3回発表していく計画だ。
 新ブランドの立ち上げは、ブランドのメゾンスペシャルが好調に推移するなかで「会社としての次のチャレンジ」と位置付け、新たにデザイナーも採用した。菅井隆行社長もコレクションの仕上がりや展示会での反響から「成功の兆しはある」と自信を覗かせる。デビューコレクションの一般向けのオンラインストアでの受注販売は2023年1月11日11時11分にスタートする。
 出店戦略では、サザビーリーグが展開していた「ハウス オブ ロータス(HOUSE OF LOTUS)」青山店(※今年2月に閉店)跡に旗艦店がオープンするほか、同じく2月にメゾンスペシャル福岡店の2階にプランク プロジェクトの売り場を開設。また、同月下旬には新宿エリアでポップアップストアも出店する。
 旗艦店は地上1、2階の2フロア構成で、店舗面積は約240平方メートル。オリジナルに加えて、「クレージュ(Courrèges)」や「コペルニ(COPERNI)」「ワイ・プロジェクト(Y/PROJECT)」「キムヘキム(KIMHĒKIM)」「ELLISS」などのブランドも販売する。メゾンスペシャルのセレクト比率は5%ほどだが、プランク プロジェクトでは2割と比率を高める。

 オンライン戦略では、メゾンスペシャルとは切り分け、新たにアプリをリリースする予定。ポイントも併用ではなくブランドごとで運用する体制にしていくという。なお、会社としてのMAISON SPECIALは来年2月に社名を変更し、メゾンスペシャルに限らず複数ブランドを運営していく考えだ。
    ニュース設定