小島よしおが「子どもに芸人になりたいと言われたら」と悩むママに伝えたい、賛成・反対より大切なこと

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2022年12月09日 16:00  AERA dot.

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小島よしおさん(撮影/写真映像部・松永卓也)
 数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。今回は12月5日発売の子育て情報誌「AERA with Kids 2022 冬号」とコラボした特別版、「ママのお悩み相談室」を完全版でお届け! 「芸人になりたい」と言われたときの返事に悩むママに、小島さんが答えます。親子関係を築く上では「応援」が大切だと語ります。


【写真】野球少年だったころの小島よしおさんの貴重な1枚*   *  *


【相談29】
お笑い芸人になりたい、と言われたらどう返事をすればいいですか?(小学1年生のママ)


【よしおの答え】


 僕がお笑い芸人になりたいと親に伝えたのは大学生のときです。もちろん親は大反対しました。とくに反対したのが母親。せっかく名前の通った大学に入ったのだからそのまま安定した職業に就いてほしいと思っていたみたいです。


 そもそも周りにも、親に応援されてお笑い芸人になったという人はほとんどいません。みんな反対されるか、もう親に見放されるか。なかには、親に内緒でお笑い芸人をやっている人もいるくらい。きっと今回相談を送ってくれたお母さんも、同じ気持ちなんだろうな、と思いました(笑)。


 ただ、まだお子さんは小学1年生です。僕が小学1年生のころは野球選手になりたいと言っていましたから、これから夢が変わる可能性は大いにあります。いま大切なのは子どもが何になりたいのかではなく、親子の関係性だと思います。


■芸人にこそ大切な“勉強”


 たとえば、一緒にお笑いライブを見に行ってみるなんてどうでしょうか。お笑いライブといっても、僕みたいなピン芸人のほかに漫才師やコント師も出演します。寄席に行けば、落語も見られます。イベントには司会者がいるので、たくさんの刺激があるでしょう。ひとつのお笑いライブをきっかけに、いろんなことを見て知ることができるのです。


 ライブに行けないとしたら、お笑い芸人についてお子さんと一緒に調べてみるのも素敵だと思います。「なりたい」という気持ちをきっかけに、特定の分野の勉強ができるんです。お母さんも、きっと知らないことを知るチャンスになるはずです。お子さんの興味の幅を広げるきっかけにもなるのではないでしょうか。



 ビートたけしさんが「常識を知っているから、非常識なことができるんだ」と言っていましたが、お笑いって実は勉強も欠かせない職業です。僕自身、芸人の仕事をしていて、学生時代に勉強をしていてよかったな、と思うことばかりです。芸人という仕事は幅が広いので、コメンテーターとしてテレビに出たり講演会で地方に招かれたりすることもあります。


 漫才師なんかとくに勉強ができたほうが有利でしょう。いろいろ知っている人のほうが幅広くいろんなことをネタにできますからね。お笑い芸人について調べると、そんな一面も見えてくるので、お子さんに「勉強しなきゃね!」ということも言いやすいと思います。


 もしくは、演者として人前でネタを披露することを勧めてみるのはどうでしょう。帰りの会や友だちのお誕生日会なんかは、ネタを披露するのにぴったり! 僕も小学生のころ、帰りの会で友だちと一緒にコントを披露していました。


 もしかしたら人前でネタを披露したことで、本人が挫折する可能性もあります。それならそれも、いいことでしょう。やってもいないのに反対されるのと、体験して自分で挫折を味わうのでは全く違う経験になります。もしやってもいないのに反対されたら、ずっともやもやが残ることになってしまいますからね。


 反対するのが悪い、というわけではありません。高校生くらいになったら、「あなたの将来が心配」ということを伝えるのは親心として当たり前のことでしょう。本人も、そのくらいの年齢になったら「収入が不安定な職業、反対されるかもしれない」と素直に思えるはずです。


 ただ、はじめにも話したように、小学1年生という年齢で親に自分の夢を反対されてしまったら、「親に否定された」という気持ちだけが残ってしまうと思うのです。その気持ちは、これからお子さんが成長していく過程で、ないほうがいい感情ではないでしょうか。


 それよりも、親は自分のことを応援してくれる存在だと伝えてあげるのがいいと思います。もしお子さんの夢が変わっても、やることは同じ。応援して、一緒に勉強してあげるのが、お子さんの興味を広げることにもつながるはずです。



■芸人は意外とつぶしが利く!


 きっとこの先、世の中には思いもよらない変化が起きるでしょう。僕が芸人になったころには、こんなにYouTubeがはやるなんて想像もしていませんでしたから。いまや将来の夢に「YouTuber」と書く子どもたちも増えていますよね。10年後、20年後、どんな変化が起こるのかは僕にもわかりませんが、お笑い芸人のスキルって、社会では案外つぶしが利くんじゃないかと思いっています。


 お笑い芸人って、人前に立ってネタを披露するだけでなく、自分でネタも考えます。つまり、アイデアマンが多いんです。企画を立てる力もあるし、人と話すスキルも高いので社交性があります。人前に立つことに慣れているので、きっとプレゼンも上手でしょう。


 いろんな業界で重宝されるスキルですから、僕の周りにも、お笑いを辞めてから社会で活躍している人がたくさんいます。イベント会社の運営やショッピングセンターでの実演販売……本当にさまざまな分野で活躍しています。


 お笑い芸人になってもし成功しなかったとして、どのタイミングで辞めるのかが大事ではありますが……お笑い芸人という夢を応援し続けるのも、考え方によっては悪いことではありませんよ。


 それに、もしお子さんが「どうしてもやりたい!」ってことだったらいくつになっても応援してほしいな、と思います。どんなものを選んでも、子どもの選択は子どものもの。そしてなにより大切なのが親子の関係性だと思うんです。


 いまはぜひ、お子さんの夢を一緒に応援してあげてください。それがきっと、お子さんの世界を広げることにもなると思います!


……って、僕は思いますが、あなたはどう思いますか?


(構成/濱田ももこ)


【質問募集中!】
小島よしおさんに答えてほしい悩みや疑問を募集しています。お気軽にお寄せください!
https://dot.asahi.com/info/2021100800087.html


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