巨人、阪神は先発ローテに“新顔”? 来季ブレイク期待の若手トップ5【セ・リーグ編】

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2022年12月09日 18:00  AERA dot.

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今季は二軍で圧倒的な成績を残した阪神・桐敷拓馬(写真提供・阪神タイガース)
 近年、積極的に若手を抜擢する球団が増えている印象があるプロ野球。今年もルーキー以外の選手では水上由伸(西武)、高橋宏斗(中日)、高部瑛斗(ロッテ)、岡林勇希(中日)などが大きく成績を伸ばした。そこで今回は少し気が早いが、来年ブレイクが予想される選手を期待度順にランキング形式で紹介したいと思う。対象は来年のルーキー以外で、新人王の資格を有する選手とした。まずはセ・リーグ編だ。


【写真】来季ブレイク期待の若手はこちら!*  *  *


■5位:勝又温史(DeNA・外野手・2018年ドラフト4位)


 投手としてプロ入りするも、制球難に苦しみ昨年オフに自由契約となり、野手として育成再契約。今年が野手としては1年目のシーズンながら二軍では69試合の出場で打率.293、6本塁打の成績を残し、シーズン終了後のフェニックスリーグでも見事な活躍を見せた。フォロースルーの大きいスイングは迫力十分で、長打力は大きな魅力。高校時代から運動能力の高さにも定評があり、足と肩も高い水準を誇る。まずは支配下に復帰することが目標となるが、キャンプからアピールして外野手の定位置争いに加わりたい。


■4位:高寺望夢(阪神・内野手・2020年ドラフト7位)


 上田西時代からミート力の高さには定評のあった内野手。1年目は二軍でも結果を残すことができなかったが、2年目の今シーズンは大きく成績を伸ばし、一軍でもプロ初ヒットを放つなど成長ぶりを見せた。バットの無駄な動きがなく、スムーズな振り出しで広角に打ち分ける打撃が持ち味。ホームランはそれほど多くないが、決して非力な感じはなく、外野の間を抜く打球も多い。二軍で14盗塁をマークしているように脚力も持ち味だ。岡田彰布新監督も二遊間のてこ入れを明言しているだけに、課題の守備がレベルアップすれば一軍抜擢の可能性も高くなるだろう。


■3位:森翔平(広島・投手・2021年ドラフト2位)


 高校時代は無名だったものの、関西大、三菱重工Westで大きく成長し、ドラフト2位という高い順位でプロ入りを果たした。ルーキーイヤーの今年はキャンプ、オープン戦で結果を残すことができず開幕一軍は逃したものの、二軍でしっかり結果を残し、9月7日の中日戦では一軍でプロ初先発初勝利をマーク。ストレートは140キロ台中盤と驚くようなスピードはないが、サウスポーらしいボールの角度があり、多彩な変化球も操る。厳しいコースを狙いすぎるのは課題だが、コントロールも決して悪くない。チームは左の先発投手が不足しているだけに、2年目の来年は先発ローテーション入りを目指したい。



■2位:桐敷拓馬(阪神・投手・2021年ドラフト3位)


 新潟医療福祉大では完全試合も達成したサウスポー。ルーキーイヤーの今年は開幕一軍入りも果たした。一軍では7試合に登板して防御率5点台と目立った成績を残すことはできなかったが、二軍では13試合で6勝1敗、防御率0.72と圧倒的な成績を残している。本格派サウスポーながら制球力が高く、右打者でも左打者でも腕を振って内角に速いボールを投げ込むことができるのが大きな持ち味だ。スライダー、ツーシームと対になるボールも上手く操り、投球術にもたけている。制球力を維持したまま、ストレートの出力を高く維持することができれば、十分に一軍の戦力となる可能性は高いだろう。


■1位:井上温大(巨人・投手・2019年ドラフト4位)


 甲子園出場はなかったものの、前橋商時代から注目を集めていた左腕。プロ2年目の昨年は二軍で開幕投手も任せられている。その後は肘の故障で一度育成契約となったが、今年7月に支配下に復帰。シーズン終盤には一軍でも先発を任され、9月23日の中日戦ではプロ初勝利をマークした。高校時代からフォームの良さには定評があったが、プロ入り後に体力強化が進んだことでストレートは150キロをマークするまでにスピードアップ。打者の手元で鋭く変化するスライダーも面白い。スライダー以外に頼れるボールをマスターできるかが課題となるが、新たに就任する阿波野秀幸投手チーフコーチも評論家時代に楽しみな選手と語っているだけに、一気に一軍ローテーション入りを目指したい。


(文・西尾典文)


●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。


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