前回からの続き。私、山村サキは37歳のママ。年長男児、小4女児を育てながらIT企業にてフルタイムで働いています。激務のなか、他部署からやってきた入社4年目の里見くんの教育係を任されてしまいます。里見くんはやる気もあり期待の若手のはず。しかし私は来る日も来る日も彼の言動に悩まされることになるのでした……。
娘とのふとした会話のなかで、「ああそうか、私と里見くんとのあいだにはジェネレーションギャップがあるのか」と気づかされます。対人関係のコミュニケーション方法は、あきらかに私と歩んできた道が違うはず。里見くんが仕事をできないのは事実だけれど、私の伝え方にも問題があるのかも……と気づいたのでした。
里見くんは仕事が絡まないといいやつなのかもしれません。それに年上のおじさんたちに好かれやすいこともわかりました。いままで怖くて里見くんをお客さんの前にメインでは出せませんでしたが、おじさまが多い会社なら大丈夫なのかもしれません。少しでも自分の負担を減らしたい私は、とあるお客さんを里見くんに任せられないかと思いつきました。
【第4話】へ続く。
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