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「マジで『やめろ』って思いました」――有能さとナナメ上の回答で話題になっているチャットAIに、「やめろメロス」というタイトルで小説を書かせてみた結果がSNSをざわつかせています。投稿したのは、実業家のけんすう(@kensuu/古川健介)さん。
今回の小説を書いたのは、OpenAIによる対話型AI「ChatGPT」です。太宰治による『走れメロス』のパロディだと理解した上で書いているのは伝わってきますが、その内容はとんでもないものでした。
「やめろメロス」(著・ChatGPT)のあらすじは、だいたい以下の通り。
妹の結婚式を盛大に祝いたかったメロスは実家に帰り、まず新郎の家を思いっきり破壊。さらに花嫁衣装を汚すと、結婚式当日に新郎を連れ去り、2人だけで結婚式を開いてしまいました。その後、メロスは妹に兄としてあり得ない行動について激怒され、「やめてくれ、メロス。今すぐ帰れ」などと非難されたことで反省。彼は実家を出て、自分の居場所を探す旅に出ることになりました――。
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「やめろメロス」(全文)
メロスは、妹の結婚式のために実家に帰ることになりました。彼は兄として、妹の結婚式を盛大に祝いたかったのです。
しかし、彼が実家に着いた瞬間から、トラブルは続きました。まず、彼は妹の嫁いだ家を思いっきり壊してしまいました。そして、妹の花嫁衣装を汚してしまいました。さらに、結婚式当日、彼は妹の新郎を連れ去って、自分たちだけで結婚式を行ってしまいました。
妹は怒りました。「やめてくれ、 メロス。今すぐ帰れ。こんなことしていいのかわかっているのかしら?」彼女は、兄としてありえないことをしてしまったメロスを激しく非難しました。
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メロスは、その場で反省しました。彼は、 妹の結婚式を祝うためには、兄としての責任を持って行動するべきであったと思いました。彼は、妹の結婚式を台無しにしてしまったことを深く後悔しました。
「やめろ、メロス」 と言われた彼は、深く反省し、実家を出て、自分の居場所を探す旅に出ることにしました。
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妹の結婚式を盛大に祝いたいはずなのに、新郎の家を破壊したり、花嫁衣装を汚したり、メロスが非行に走る様子がとにかく恐ろしく描かれています。特に、「彼(メロス)は妹の新郎を連れ去って、自分たちだけで結婚式を行ってしまいました」という展開は、ヤバすぎて頭が追いつきません。なにより、これがAIの発想というのが一番コワい……。
けんすうさんは、一度ボツにしたというAIによる「やめろメロス」の“続編”も公開。こちらは突然上空に巨大なエイリアンが現れて、「それはやめろよ、人類!」と叫ぶ超展開となっています。
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SNS上ではAIが書いた『やめろメロス』について、「すごい地獄絵図」「家破壊すな」「反省できてえらいけど最初からするなメロス」と戸惑いと真顔のツッコミが寄せられ、あまりの怪作ぶりに「これはひどすぎるw」「くっそわろたw」と笑いを呼びました。8500件超えのリツイートと約3.2万件のいいねを集めるなど大きな反響を呼んでいます。
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