救助隊もお手上げだった行方不明の84歳男性、愛犬が発見(メキシコ)<動画あり>

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2022年12月11日 22:11  Techinsight Japan

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行方不明の飼い主を捜し当てた犬(画像は『Fiscalía de Sonora 2022年12月7日付TikTok「El amor perruno de “El Palomo”」』のスクリーンショット)
メキシコ北西部で自宅を出たまま行方不明になっていた84歳の男性が、8日後に発見された。プロの救助隊が捜索しても見つからず、男性の愛犬に助けを求めたところ見事に捜し当てたという。『The Dodo』などが伝えた。

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メキシコ北西部ソノラ州モクテスマに住むドン・グレゴリオ・ロメロさん(Don Gregorio Romero、84)は先月27日、「近くの町に行ってくる」と言って自宅をふらりと出たまま行方不明になった。

ドンさんは以前にも近隣の町を何度か訪ねており、家族は「2日もすれば帰ってくるだろう」と思っていたが戻らなかった。高齢ということもあり心配になった家族はドンさんの行方を手分けして捜し始めたが、4日目の今月1日に「自分たちだけではどうにもならない」と警察に捜索願を出した。

こうして家族をはじめ国家警備隊、自治体警察、市民保護局のスタッフ、さらに行方不明者の捜索のために特別に訓練された救助犬も参加して大掛かりな捜索が始まったが、ドンさんは見つからなかった。

そこで今月5日、救助隊は「早く見つけなければ命に関わる。ドンさんの愛犬“パロモ(Palomo、2)”なら飼い主を捜すことができるかもしれない」と考え、ドンさんが最後に目撃された場所にパロモを連れていった。そしてこの判断が、ドンさんの命を救うことになった。

パロモは自身の鼻を頼りに乾燥した砂漠地帯をひたすら歩き続け、出発した地点から約3キロ離れた場所でドンさんを発見したのだった。ドンさんは疲労困憊し脱水状態に陥っていたものの、パロモの活躍で最悪の事態は回避できた。


ドンさんはその後、地元の病院に搬送され、脱水症状と栄養失調の手当てを受けて2日後に退院したが、パロモはドンさんが退院するまで病院のドアの前で待ち続けるという献身ぶりを見せた。


なおドンさんが無事に発見されたことを受け、ソノラ州政府機関のFacebook「FGJE Sonora」には“ヒーロー犬”を称えるこんな言葉が記された。

「あの日、パロモは丘を越え、道を駆け抜け、渓谷を抜けて、当局をドンさんのもとへと導いてくれました。」

「こうしてハッピーエンドを迎えることができたのは、飼い主と愛犬の間に強い絆があってこそです。」

「動物たちの飼い主への愛というのは確かに存在します。そしてパロモは今回、私たちの想像を遥かに超えた愛を示し、救助隊らを飼い主のもとに導き命を救ったのです!」



画像は『Fiscalía de Sonora 2022年12月7日付TikTok「El amor perruno de “El Palomo”」』『Debora Mtz 2022年12月5日付Facebook「Dios es grande y escucha nuestras oraciones Gracias por este milagro!」』『Fiscalía de Sonora 2022年12月8日付TikTok「¡Vuelven a estar juntos los dos amigos!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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