DeNA・石田健大は単年契約で勝負「どれだけできるか肌で感じたい」

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2022年12月12日 19:34  ベースボールキング

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DeNA・石田健大 [写真=萩原孝弘]
◆ 中継ぎの経験を活かして先発へ

 DeNAの石田健大投手(29)が12日、契約更改交渉に臨み、年俸6200万円(金額は推定)でサイン。

 球団からは「チームに必要な選手と言って頂いた」と明かしつつ、「僕自身も投手陣の先頭に立って、チームを盛り上げていかないといけないなと思いました」と決意を新たにした。


 今季は15試合の登板で7勝4敗、防御率2.95と奮闘。序盤の離脱により規定投球回到達は叶わなかったが、先発に専念して結果を残した。

 石田は「300万減です。以上です」と第一声。今季については「序盤でコロナになって離脱してしまいましたが、終盤のチームが疲れている中でそれなりにローテーションを守って回ることができて、少しでもチームの力になれたかなと思う」と振り返り、「来年は年間通してやれるようにしたい」と語った。

 先発に対しては「もともと先発としてずっと投げていた。先発をすることで、まっさらなマウンドに立つというのは気持ち良いことだと改めて感じました」と心境を明かしながら、「自分がどういうピッチングをするかというよりは、チームが勝つための試合の流れを感じながら投げることが中盤から後半はできていた。今まで意識してやってこなかったので、考えながら投げている楽しさを初めて感じた」と新たな収穫も口にした。


 先発としての充実ぶりを挙げた一方で、「中継ぎの経験があるからこそ、ここで次の投手に渡してはいけないとか、試合展開の運び方を勉強させてもらったので、そういう経験が先発で活きているのかなと思います」とし、2018年からのリリーフとしての戦いも糧になっていたという。

 来季も引き続き先発を見据えながら、「必要とされているところで、どこでも投げたいなと思います」とチームのために腕を振る覚悟を示した。


◆ 勝負の“単年契約”

 ルーキーイヤーから一軍のマウンドに登り、来年がプロ9年目となる石田。順調に行けば、来季中にも国内FA権を手にする見込みとなっている。

 実は球団から「最初は3年。複数年の話もしていただいた」と複数年契約の打診がありながら、「僕自身、自分がどれだけできるかというのを肌で感じたいなという気持ち。甘えじゃないけど、そういう気持ちになってしまうのかなと」とこれを受けず。

 「自分が来年しっかり頑張る理由付け。そういう気持ちになるために単年にしてもらいました」と自ら1年契約を希望して来季に勝負をかけることとなった。


 そのうえで「先発をやっている以上は、しっかりとイニングを投げていかないといけない。今年も83イニングくらい(82回1/3)しか投げられていないので」と課題は明白。イニングイーターとしてチームに貢献していく意気込みを示す。

 さらに「投手陣の先頭に立って、しっかりと自分が知っていることは伝えていきたい」とキャプテンシーの発揮にも意欲。9年目こそフルでローテーションを守り、チームをさらなる高みへ。単年契約で挑む石田健大の奮起に期待したい。


取材・文=萩原孝弘

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