約1530万円で落札された156年前のジーンズ(画像は『The Daily Star 2022年12月17日付「156-year-old rotting jeans salvaged in shipwreck sold at auction for more than £100k」(Image: Holabird / SWNS)』のスクリーンショット)今月3日、アメリカで開催されたオークションで100年以上も海底に眠っていたジーンズが11万4000ドル(約1530万円)で落札された。これは1857年にサウスカロライナ州沖で沈没した客船から発見されたものだという。オークション会社によると、このジーンズはゴールドラッシュ時代の記念品のひとつだそうで、ジーンズメーカーのリーバイ・ストラウス社(Levi Strauss)が初期に販売したワークパンツの可能性もあるとのことだ。『The Daily Star』『The Mirror』などが伝えた。
ジーンズは1857年、パナマからニューヨークへ向かう途中にハリケーンに遭いサウスカロライナ州沖で沈没した客船「SS セントラル・アメリカ号(SS Central America)」から発見されたもので、この船の乗客で生存者の1人だったオレゴン州出身の商人ジョン・デメント氏(John Dement)のトランクの中から見つかったという。
オークションを開催した「Holabird Western Americana Collections」社によると、このジーンズはゴールドラッシュ時代(1848年〜1855年)の記念品270点の中に含まれており、もともとどのような色だったかは不明だが腐敗により黒と茶色に染まっているとのことだ。
このジーンズがリーバイ社のものか否かは明らかになっていないが、沈没船の回収調査を指揮した科学者で歴史家のロバート・D・エヴァンス氏(Robert D. Evans)は、オークションカタログに「酸素濃度の低い環境で保存されていたため、シミはあるがしなやかで驚くべき状態です」と綴っており、いずれにしても希少価値が高いものであることに変わりはないようだ。
画像は『The Daily Star 2022年12月17日付「156-year-old rotting jeans salvaged in shipwreck sold at auction for more than £100k」(Image: Holabird / SWNS)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 上川華子)