アンス・ファティ、バルサの“新たなる顔”の原動力「レオが僕を抱きしめてくれた」

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2022年12月23日 12:06  サッカーキング

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FWファティがメッシとの秘話を明かす [写真]=Getty Images
 バルセロナのスペイン代表FWアンス・ファティが、自身のキャリアについて語った。22日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 2002年10月31日に生まれのファティは現在20歳。2013年にバルセロナの門を叩き、『ラ・マシマ』で研鑽を積んだ同選手は2019年8月に16歳でトップチームデビューを果たした。バルセロナイズムを体現する同選手は、左ウィングを主戦場に在籍4シーズンで公式戦通算22得点を記録。2021−22シーズンからはFWリオネル・メッシ(現パリ・サンジェルマン)が着用していた背番号『10』を継承すると、今シーズンはここまでラ・リーガ14試合に出場し3ゴールを挙げている。また、FIFAワールドカップカタール2022に臨んだスペイン代表にも選出された。

 度重なるケガに悩まされつつも、バルセロナで確固たる地位を築き始めているファティ。フランス誌『フランス・フットボール』のインタビューで、自身のキャリアについて語った同選手は「幼少期の頃にフットサルをやっていたんだけど、アトレティコ、レアル・マドリード、ヘタフェなどが参加するマドリードの大会で優勝したんだ。だから僕は、バルサと契約する前に、レアル・マドリードに挑戦した」と告白。続けて「でも当時、クラブには若い選手を住まわせるための寮がなかった。父と相談した結果、サッカーと教育の両面から、ラ・マシアのあるバルサがベストな選択肢だと判断した」とバルセロナの下部組織に入団した理由を口にした。

 またファティは、クラブ史上2番目の若さでのトップチームデビューを回顧。同選手は「その週はあまり眠れず、とてもストレスを感じていた」と振り返りつつも、「何年も夢見ていたのに、すべてがあっという間に実現した。カンプ・ノウでプレーし、そこでゴールを決める。何度も何度も思い描いていた自分の姿だ。監督から『ウォームアップしてこい』と言われたとき、胸の高鳴りが大きくなり、ベンチ近くの観客は拍手してくれた。試合に入るころには、まだ夢の中にいるような気分だったよ。その時、僕の人生が変わったんだ」と4年前に思いを巡らせた。

 さらにファティは、“旧10番”のFWリオネル・メッシとの秘話について「デビュー戦後、ドレッシングルームでレオが僕を抱きしめてくれた。その様子をチームカメラマンが写真に収めていて、それをレオが自分のインスタグラムにアップしたんだ。彼のフォロワーがその写真に『いいね!』を押し、僕をフォローして…。その後は、携帯電話に何百万という通知が来て、気が狂いそうだったよ」と披瀝。そして「僕はこのジェスチャーを決して忘れることはなく、永遠に感謝し続けるだろう。その写真は、いつまでも大切に家に置いてある。レオが駆け出しの頃、ロナウジーニョが彼をサポートしていたのを覚えていた。そして今度は彼が、僕に同じことをしたんだ。本当に大きなモチベーションの源となるよ」と自身の原動力を明かしている。

 バルセロナの“新10番”として、名門復権の命運を託されたファティ。在りし日の思い出を胸に、同選手はこの先、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。
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