アトレティコ・マドリードに所属するブラジル代表FWマテウス・クーニャの父親が、同クラブを率いるディエゴ・シメオネ監督を批判した。23日、ブラジルメディア『グローボ』がコメントを伝えた。
現在23歳のクーニャは、コリチーバ(ブラジル)の下部組織出身。シオン(スイス)、ライプツィヒ、ヘルタ・ベルリンでもプレーし、2021年8月にアトレティコ・マドリードに加入した。昨シーズンは公式戦38に出場し、7ゴール7アシストを記録。今シーズンもここまで17試合に出場しているものの、先発出場はわずか2試合にとどまっている。
そんなクーニャは、約4000万ユーロ(約56億円)の買い取り義務がついた期限付き移籍でウルヴァーハンプトン(ウルヴス)への加入に近づいている。ウルヴスを率いるフレン・ロペテギ監督も同選手の獲得を認めており、公式発表は時間の問題だ。
そんななか、クーニャの父親であるカルメロ氏が息子の移籍に言及。息子がアトレティコ・マドリードでフィットしきれなかった理由について、「シメオネのシステムでは、どんなストライカーも活躍できるわけがない。とても難しいことなんだ」と守備的な戦い方を好むシメオネ監督のせいだと語った。
一方、新しい指揮官となるロペテギ氏については、「頻繁に連絡を取ってくれる良い監督。国際レベルの監督だ」と信頼を寄せ、「チャレンジになると思うけど、彼はイングランドで素晴らしい仕事ができるはずだ」と息子にエールを送った。
ウルヴスはプレミアリーグ第15節終了時点で8ゴールと深刻な得点力不足に悩まされている。クーニャは現在最下位のチームを残留に導く起爆剤となれるのだろうか。