ペットの毛で汚れた車を掃除しない女性、その理由に人々が涙(米)<動画あり>

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2022年12月28日 21:11  Techinsight Japan

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3か月近くも汚れたままの車内(画像は『Nat 2022年11月2日付TikTok「maybe one day but definitely not anytime soon.」』のスクリーンショット)
ペットロスという言葉があるように、飼い主にとって愛するペットとの別れは辛いものだろう。アメリカ在住のある女性も愛して止まない愛犬を亡くしてしまったが、彼女は愛犬の恋しさから被毛が散らかった車内をずっと掃除することができずにいるという。今月下旬に『The Mirror』などが伝えた。

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米アリゾナ州在住のTikTokユーザー、ナットさん(Nat、22)が11月2日、1本の動画を投稿した。そこにはナットさんの車が映っているが、車内のあちこちに犬の被毛が落ちており、窓にはヨダレ跡のような汚れや犬の鼻の跡まであった。

動画には「そろそろ車を掃除したらどう? もう3か月も経っちゃうよ」と言葉が添えてあり、動画の最後にはナットさんが飼っていた雄のラブラドール・レトリバー“ガンナー(Gunner)”の姿があった。動画の視聴者はガンナーの姿を見て、なぜナットさんが3か月近くも車を汚れたままにしていたかを察した。

ナットさんはガンナーを子犬の頃から可愛いがり、家族同様に愛を注いできた。ところがガンナーに悪性腫瘍が見つかり、獣医の手術を受け、放射線治療を続けていたものの、今年8歳の誕生日を迎える前に息を引き取ってしまった。

車内に散乱している犬の被毛や窓のヨダレ跡はガンナーのものであり、そこにはナットさんとガンナーの思い出がたくさん詰まっていた。ナットさんはガンナーを後部座席に乗せていつも一緒に出かけていたようだ。彼女はガンナーの痕跡を消すことができず、車内を掃除することができなかったのだ。そして動画にはこのような言葉が添えられていた。

「いつかは掃除しないと…、でも今すぐというのはとても無理だわ。車に乗るとまだガンナーのニオイがするの。ここは私とガンナーの聖域だったから。それにルームミラー越しにあったガンナーの姿がもう見られないことに今後も慣れることは無いでしょう。」

ナットさんの動画はこれまでに660万回以上も視聴され、多くの涙を誘いこのような声が寄せられた。

「もし、あなたがそのままにしておきたいなら、無理に掃除する必要はないよ。」
「ペットは私たちに人生で最も幸せな時間と最も悲しい時間をくれるのよね。」
「あなたの心の準備ができたら、愛犬の毛を使ってネックレスやブレスレットにするといいよ。」

また中には「私も窓の鼻の跡は消せないでいるわ。もう私の犬が亡くなってから3年も経つのよ」と、ナットさんと同じようにペットの思い出を残している人もいたようだ。これに対してナットさんは「好きなだけ思い出を残しておいていいよ。私だって車の窓にある鼻の跡は絶対に消せないと思うから…」と返している。


ちなみにアメリカの科学雑誌『Scientific American』のウェブサイトで2018年5月22日に公開された「ペットロスを真剣に受け止めなければならない理由」という記事で、心理学者ガイ・ウィンチ氏(Guy Winch)がペットを失ったことで精神的に大きな苦痛を受ける人がいることに触れており、多くの人がペットを失ってから1〜2か月ほどは急性悲嘆の症状が続き、その後1年ほど悲しみの感情が続くと述べている。


また英医学専門誌『The New England Journal of Medicine』で2017年10月に掲載された症例報告によると、飼い犬を亡くした女性が胸の痛みや息苦しさなどの症状が出るストレス性心筋症「ブロークンハート症候群」を発症したという。



画像は『Nat 2022年11月2日付TikTok「maybe one day but definitely not anytime soon.」、2022年2月28日付TikTok「Where’s the time machine cause this boy is turning 8 this year and I can’t handle it」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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