大事なシーズン終盤に安定感 ヤクルト・小川泰弘

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2022年12月29日 10:12  ベースボールキング

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ヤクルト・小川泰弘
 ヤクルトの小川泰弘は、チームで唯一規定投球回に到達し、8勝8敗、防御率2.82でリーグ連覇に貢献。特には9月・4試合・27イニングを投げて2勝1敗、防御率1.67、リーグ優勝を決めた25日のDeNA戦でも6回を無失点に抑えた。

 ここ数年は思うような活躍ができなかったが、今季は4月終了時点で防御率5.68と苦しむも、5月が4試合・30回2/3を投げて防御率0.88、6月も4試合・29イニング投げて防御率1.55と抜群の安定感を見せた。

 7回を7安打無失点に抑えた7月22日の広島戦で解説を務めた大矢明彦氏は「何が一番良いかと言うと、本当に各バッターの最初の一歩が簡単にストライクが取れているから、安定感があるんですよね」(ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト−広島戦)と分析。

 昨季との違いについて7月6日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−ヤクルト戦』で解説を務めた田尾安志氏は「見ていてまっすぐはいいんだけど、まっすぐにそこまで頼らない。いろんな球を見せる。まっすぐが悪いから変化球を投げているわけではなくて、まっすぐがいいんですけど他の変化球を投げられて、多分バッターからすると狙い、球種が違うんですね。スライダー、チェンジアップ、フォーク、こういう球をかなり投げますよね。チェンジアップが普通に投げるボールよりももうひとつ遅いチェンジアップですよね」と説明した。

 10月22日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル 日本シリーズ第1戦 ヤクルト−オリックス』で解説を務めた江本孟紀氏は、2回に紅林弘太郎を1ボールの後、落ちる球種で空振りを奪うと、「このカウントでフォークを投げるのはなかなか投げられない。見送られたら完全のボールですから、一番苦しくなる場面でこういう球を投げるピッチングをもっていますよね」と小川の投球術を絶賛した。

 今季、新たな一面も見せた小川。来季もヤクルト先発陣を引っ張っていく。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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