ロストバゲージ被害に遭い諦めたスーツケース 5か月後に自宅へ届き仰天(スコットランド)

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2022年12月30日 05:11  Techinsight Japan

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ロストバゲージから5か月後、突然届いたスーツケース(画像は『BBC 2022年12月16日付「Woman’s luggage turns up five months after luxury holiday」(SIAN ARMOUR)』のスクリーンショット)
スコットランド在住の女性が今年の夏に家族旅行でトルコに向かった際、ロストバゲージの被害に遭ってしまった。現地で安物の洋服や靴などを調達する羽目になり、せっかくの家族旅行を思い切り楽しむことができなかったうえに、数週間粘ってみたがスーツケースは見つからずに諦めたそうだ。ところが旅行から約5か月が経過した今月12日、行方不明だったはずのスーツケースが突然自宅に届いた。航空会社はロストバゲージが発生した原因について「不明」と明かしているという。『BBC』などが伝えている。

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スコットランド東部ファイフ、レディーバンク在住のサイアン・アーマーさん(Sian Armour、42)は今年7月、トルコ南西部ムーラ県ダラマンにあるリゾート施設「Liberty Fabay」へ夫のマークさん(Mark、42)や娘のコートニーちゃん(Courtney、10)と共に家族旅行に出発した。パンデミックの影響で約3年間も旅行を我慢してきたサイアンさんにとって久しぶりの遠出で、家族みんなが非常に楽しみにしていた。

ところが目的地の空港に到着しバゲージクレームでスーツケースを受け取るつもりが、サイアンさんのスーツケースが流れてくることはなくロストバゲージの被害に遭ってしまったことが発覚した。幸いにもマークさんとコートニーちゃんの荷物は無事に受け取ることができたが、サイアンさんは旅行のために準備した洋服や化粧品、アクセサリーなど全てを失ってしまった。

サイアンさんがロストバゲージについて今回の旅行で利用した格安航空会社「ジェットツー・コム(Jet2.com)」の職員に伝えると、スーツケースの紛失については空港貨物サービスを行う航空企業である「スイスポート(Swissport)」社の責任であり、「スーツケースはきっと到着の翌々日にはホテルに届くでしょう」と言われたそうだ。しかしスーツケースがホテルに届くことはなかったため、ジェットツー・コムの職員はタクシーで近くの市場にサイアンさんを連れて行き「100ポンド(約1万6千円)以上は使わないように」と旅行中に必要なものだけを買うように指示したという。

サイアンさんは「そこには私の足のサイズに合う靴は売っていなかったので、本来の自分のサイズより2サイズも小さいビーチサンダルやゼリーサンダルを買うしかありませんでした。服もサイズが無かったので子ども服を買うことになりました」と最悪のスタートを切った旅行について振り返った。またサイアンさんたちが宿泊したのは5つ星リゾートホテルで、他のゲストがドレスやヒールを履いてディナーを楽しむ中、1人だけカジュアルな格好で恥ずかしい思いをしたという。

さらに旅行は2週間だったため最初に購入した分の洋服などだけでは足りず、本来ならプールで楽しんでいるはずの時間を削って洋服や家族みんなで使う日焼け止めを買い足したサイアンさんは「この状況に落胆していましたが、夫と娘には悟られないように振舞っていました」と旅行中の心境を明かした。

そんな状況でも2週間の旅行は終わり、サイアンさんが現地で買うことになってしまった物の代金1436ポンド(約23万2000円)をロストバゲージの補償として支払うことにジェットツー・コムは同意した。しかしせっかくの旅行が台無しになり、サイアンさんの気持ちは全く晴れなかった。せめてスーツケースとその中身を取り戻したいと考えたサイアンさんは何度もジェットツー・コムに連絡し、Twitterで同社のCEOに対して今回の件をツイートするなどどうにか捜し出してもらおうと努力した。だがスーツケースは行方不明のまま見つからず、サイアンさんはスーツケースを諦めるしか無かった。

ところが旅行から約5か月が経過した今月12日、自宅にサイアンさんのスーツケースを持ったジェットツー・コムのスタッフがやって来た。「スーツケースのことは諦めていたので、玄関先にスーツケースが現れた時はとても信じられませんでしたね」とサイアンさんは語っている。ジェットツー・コムによると、サイアンさんのスーツケースはエディンバラ空港で見つかり、タグにはスーツケースが一度ドイツのフランクフルト経由でミュンヘンにまで行った形跡が残っていたが、ジェットツー・コムはその理由が分からないという。

ジェットツー・コムは今回の件について「私たちのチームは常にお客様のために全力を尽くしており、サイアンさんへのサポートを続けています。現在サイアンさんの元にスーツケースが戻っていることも確認いたしました」とコメントしている。

現在、ロストバゲージの補償金は小切手が発行され、サイアンさんの自宅へ郵送している段階だとジェットツー・コムは明かしており、サイアンさんは「今回の旅行で電化製品やドレスなど多くの物を買い直したので無事に小切手が届くことを祈っています。これからは旅行の際に貴重品は自分の手荷物に入れ、家族みんなで使うものは夫と娘の荷物に混ぜて荷造りするようにします」と今後の対応を明かした。


ちなみに今年7月には、航空会社に預けたスーツケースが目も当てられないほどボロボロになって返ってきたケースが発生しており、あまりに酷すぎるスーツケースの状態に「恐竜が運んだの?」などの声があがっていた。

画像は『BBC 2022年12月16日付「Woman’s luggage turns up five months after luxury holiday」(SIAN ARMOUR)(MARK ARMOUR)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

このニュースに関するつぶやき

  • ロストバゲージは凹む。貴重品は入れてなくても、着替えすらできない。初めて行ったオマハでこれに遭い、夕食を選ぶ気にもなれなかった。場当たりで日本食屋に入ったら、箸が銀色、生簀に熱帯魚。
    • イイネ!11
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