亡き夫の顔がプリントされた枕を抱え大晦日にパブを訪れる81歳女性「一緒に新年を迎えたい」(英)

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2023年01月03日 21:11  Techinsight Japan

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毎年、亡き夫の写真をプリントした枕を抱えて新年を迎える女性(画像は『Manchester Evening News 2022年12月31日付「Surrounded by clinking glasses and the sound of cheers
イギリス在住のある女性は毎年12月31日、亡き夫の顔写真をプリントした枕を抱えて地元のパブ「ザ・チェスターゲート(The Chestergate)」を訪れている。以前は大晦日の夜に夫婦で外出し新年を迎えることが恒例だったと明かした女性は、「この枕のおかげで今でも彼を好きな場所へ連れて行くことができる」と話している。『Manchester Evening News』『The Mirror』などが伝えた。

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英グレーターマンチェスターのストックポートで暮らすモリー・ウェブさん(Molly Webb、81)は毎年12月31日、特別な枕を抱え地元のパブを訪れている。

それは7年前に亡くなった夫、ブライアンさん(Brian)の顔写真がプリントされたもので、この枕のおかげで彼女は今でも好きな場所に彼を連れて行くことができるのだという。

ブライアンさんが亡くなる前は大晦日の夜に夫婦で外出し、新年を迎えるのが恒例だったというモリーさんは亡き夫との思い出をこう振り返った。

「毎年12月31日は私たちにとって特別な夜で、午後11時50分頃に一緒に家を出て『Happy new year』とお互いに言い合って家に帰るんです。ブライアンはいつも私のそばにいました。だから彼を亡くしてからも新年のカウントダウンの前は一緒に過ごすと決めているんです。」

この枕がなければ新しい年を迎えることはできないと話すモリーさん。そんな彼女は毎年、新年のカウントダウンが始まる前に彼を連れてストックポートにある有名なパブ「ザ・チェスターゲート(The Chestergate)」を訪れて祝宴を楽しんでいるそうだ。

「ザ・チェスターゲート」は昨年9月、ビールとカラオケを楽しむ人々の様子がFacebookで共有されたことで大きな話題となり、遠く米カリフォルニア州ロサンゼルスから旅行を計画する人もいたほどだという。この店のマネージャーであるステフ・アームストロングさん(Steph Armstrong、34)は当時の状況についてこのように明かしている。

「このパブの動画が100万人以上の目に留まり、数千人が『いいね』を押してくれたことを知って本当に驚きました。チェスターゲートはその心地よい雰囲気のおかげで『地球上で最高のパブだ』と多くの人々が称賛してくれています。この店には常連さんがたくさんいて、みなさん本当に素敵な人ばかりです。ここは小さなコミュニティのようなもので、みんな友達で一緒に歌ったり踊ったり、幸せな気分になれる素敵な空間なのです。」


2022年の大晦日もブライアンさんを連れて「ザ・チェスターゲート」を訪れたモリーさん。乾杯のグラス音や歓声に囲まれた彼女は、お気に入りの枕を抱きしめながら「ここに来るとみんながとても親切にしてくれるんです。さきほどオーストラリアから来たカップルが私に挨拶してくれました。ここ数年はあまり良いことがなかったので、今夜こうして外出できたことは本当に嬉しいことです」と語った。

画像は『Manchester Evening News 2022年12月31日付「Surrounded by clinking glasses and the sound of cheers, Molly clutches on to her favourite pillow every New Year’s Eve」(Image: Manchester Evening News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

このニュースに関するつぶやき

  • 何十年もその枕を持ち歩いてるのねと思ったら7年前、よほど年下の旦那様だったのね。またはごく若い頃の写真を選択したか。
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