38本のヘアゴムを飲み込んだ猫 「今まで見たことがない」と獣医も驚愕(米)

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2023年01月05日 05:11  Techinsight Japan

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急に食欲を失い全く食事をしなくなってしまった白猫(画像は『Charleston Animal Society 2022年12月30日付Facebook「UPDATE:6:10pm 12.30.22 Our expert veterinarians and lifesaving team perform what we think are miracles every single day.」』のスクリーンショット)
このほどアメリカの動物保護団体が保護した猫の胃から、38本ものヘアゴムが摘出されたというニュースが届いた。保護されてしばらくしてから食欲がなくなった猫を不思議に思いレントゲン検査を行ったところ、胃の中にギッシリとヘアゴムが詰まっていることが発覚し手術で摘出することになった。手術は成功したものの肝臓の状態が悪化し、のちに猫は亡くなってしまったと『New York Post』などが伝えている。

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米サウスカロライナ州ノースチャールストンにある動物保護団体「Charleston Animal Society」に先日、3匹の猫が運ばれてきた。この猫たちはもともと飼い猫だったが、飼い主が州外へ引っ越した際に一緒に連れて行ってもらえず置き去りにされてしまったという。今回話題となっているのは3匹のうちの白猫の“ジュリエット(Juliet)”という1匹の猫だ。

運ばれてきた当初は食事もよく摂り不調は見られなかったが、保護してから数週間が経過した頃から食欲がなくなりエサを口にしなくなってしまった。原因を探るためにレントゲン撮影を行ってみると、ジュリエットの胃の中に大量の異物が詰まっていることが判明した。公開されているレントゲン写真には異常なほどギッシリと詰まっている状態が確認でき、すぐに取り除かなければ命に関わる危険な状態だった。

他のメンバーと共に異物の摘出手術を行うことになった同団体で動物医療部門のアソシエイト・ディレクターを務める獣医のリー・ジャミソンさん(Leigh Jamison)がジュリエットに開腹手術を行ったところ、中から大量のヘアゴムが出てきた。「まるで無限にヘアゴムが出てくるような感じでした」とリーさんは当時を振り返っており、最終的にジュリエットの胃から出てきたヘアゴムを数えると38本も詰まっていたことが分かった。「こんなことは今まで見たことがありません」とリーさんも驚くばかりであった。

ジュリエットの胃の中にあったヘアゴムは幸いにも腸までは届いておらず腸は無事だった。しかし、その間に肝臓に脂肪が蓄積してしまったことにより体調が悪化、チューブを通して直接栄養剤を注入する方法で栄養補給を行うなど集中治療が行われた。しかしスタッフらの懸命な治療にもかかわらず、その後ジュリエットは亡くなってしまった。同団体は12月30日にFacebookにて、「最後の数日は苦しまずに過ごしていました」とジュリエットの死を報告した。

同団体の動物医療チームは「猫はヘアゴムや輪ゴムのような弾力のあるひも状の物で遊ぶのが大好きですが、誤って飲み込んでしまうと獣医の診察が必要になってしまうので、飼い主が見ていない間に遊ばせるべきではありません」と注意喚起を行った。

このニュースを見た人々からは「可哀そうな猫ちゃん」「頑張って生き延びてほしかった」とジュリエットの死を悲しむ声の他に、「うちでも猫を飼っているけど、ヘアゴムが床に落ちているのを見たら真っ青になるよ」「うちも冷や冷やしたことがある。普通のひもやリボンも猫が飲み込みやすくて危ないって聞いたことがあるよ」と猫を飼っている人からの声も相次いだ。


なお過去にはブルドッグが38個ものラバー・ダックを飲み込んでしまったというケースが発生しており、「これほど大量のおもちゃを飲み込んでしまった犬を見たのは初めて」と獣医も驚いていた。

画像は『Charleston Animal Society 2022年12月30日付Facebook「UPDATE:6:10pm 12.30.22 Our expert veterinarians and lifesaving team perform what we think are miracles every single day.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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